ピポ・デラーニ

ピポ・デラーニ：輝かしいキャリアを彩る数々の勝利

1993年10月12日、ブラジルのサンパウロに生まれたルイス・フェリペ・デラーニ、通称ピポ・デラーニは、世界的に活躍するプロレーシングドライバーです。スポーツカーレースを主戦場とし、その類まれなドライビングテクニックで数々の栄光を掴んできました。特に、世界三大耐久レースの一つであるデイトナ24時間レースやセブリング12時間レースでの優勝経験は、彼の名をレーシング界に刻み込む大きな業績となっています。

華麗なるキャリアの軌跡：フォーミュラからスポーツカーへ

デラーニのキャリアは、2009年、モトパーク・アカデミーからフォーミュラ・ルノー2.0に参戦したことから始まりました。その後、ドイツF3カップやイギリスF3選手権、ヨーロッパF3選手権といったフォーミュラカーレースに参戦し、着実に経験を積み重ねていきます。2012年にはフォーテック・モータースポーツに移籍し、イギリスF3選手権で初優勝を飾るなど、才能を開花させました。

2013年には、新たな挑戦として北米のプロ・マツダ・チャンピオンシップに参戦。チーム・ペルフリーから参戦しましたが、その後チームを離脱。しかし、この経験は、彼のレーシングキャリアにとって貴重なステップとなりました。

2014年、デラーニは転機を迎えます。プロトタイプカーレースへの挑戦です。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦したのを皮切りに、翌年にはFIA世界耐久選手権（WEC）に参戦、G-ドライブ・レーシングから見事な活躍を見せます。上海戦でのリタイアを除き全戦表彰台に上り、シリーズランキング3位を獲得しました。

デイトナ、セブリング制覇：耐久レースでの圧倒的な強さ

2015年にはエクストリーム・スピード・モータースポーツに移籍。ウェザーテック・スポーツカー選手権にスポット参戦し、初参戦にしてデイトナ24時間レースとセブリング12時間レースで優勝を飾るという金字塔を打ち立てます。この年は、ルーキーテストでトヨタのLMP1-Hマシンをドライブする機会にも恵まれました。

その後、エクストリーム・スピード・モータースポーツがウェザーテック・スポーツカー選手権に本格参戦すると、デラーニはその主力として活躍。2018年には再びセブリング12時間レースで優勝。さらに2019年にはアクション・エクスプレス・レーシングに移籍し、セブリングで3度目の優勝、そして最終戦プチ・ル・マンでも勝利を収め、シリーズランキング2位という素晴らしい成績を残しました。

継続する挑戦：未来へ向かうレーシングドライバー

現在も第一線で活躍を続けるデラーニ。彼のキャリアは、フォーミュラからスポーツカーへ、そして欧州から北米へと、常に挑戦を続ける姿勢によって彩られています。数々の勝利と経験は、彼のさらなる高みへの挑戦を後押しする力となるでしょう。デイトナ、セブリングでの優勝経験、そしてWECやIMSAでの活躍は、彼が世界最高峰のレーシングドライバーの一人であることを証明しています。今後彼がどのような活躍を見せてくれるのか、目が離せません。

主な戦績（抜粋）

デイトナ24時間レース 優勝 (2016, 2018, 2023)
セブリング12時間レース 優勝 (2016, 2018, 2019)
FIA 世界耐久選手権 LMP2クラス 4位 (2015)
ウェザーテック・スポーツカー選手権 DPiクラス 2位 (2019)

この素晴らしい経歴は、彼の類まれな才能と揺るぎない努力の賜物と言えるでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索