フィラデルフィア (防護巡洋艦)

アメリカ海軍防護巡洋艦フィラデルフィア (USS Philadelphia, C-4/IX-24)

フィラデルフィアは、アメリカ海軍が保有した防護巡洋艦であり、艦名はペンシルベニア州フィラデルフィアにちなんで命名されました。同名の艦としては4隻目にあたります。

艦歴

1888年3月22日にペンシルベニア州フィラデルフィアのウィリアム・クランプ・アンド・サンズ社で起工され、1889年9月7日には実業家ジョン・ワナメーカーの娘であるミニー・ウナメイカーによって命名、進水しました。1890年7月28日、B・F・ブラッドフォード大佐の指揮下で就役しました。

1893年8月22日にサンフランシスコに到着し、太平洋ステーションの総司令官旗艦として、艦隊演習や訓練、西海岸、メキシコ、南米、ハワイ諸島の各港を巡りました。1897年10月14日にはメア・アイランド海軍造船所に入り、12月18日にいったん退役しました。

1898年7月9日に再就役し、太平洋ステーションの総司令官J・N・ミラー少将の旗艦となりました。ハワイ共和国の併合記念式典に参加するため、7月2日にサンフランシスコを出航し、8月3日にホノルルに到着。フィラデルフィアとスループ艦モヒカンの士官は、式典にアメリカ海軍の代表として参加しました。

1899年3月には艦隊総司令官アルバート・カウツ少将が乗艦し、フィラデルフィアはドイツとの衝突を解決するためサモア諸島へ出航。4月1日に上陸部隊がイギリス軍部隊と共に上陸しましたが、待ち伏せに遭い、フィリップ・ランズデール中尉、ジョン・R・モナハン少尉、ノーマン・エドサルと水兵1名を含む7名が死亡、7名が負傷しました。フィラデルフィアは5月21日までサモア諸島に留まり、その後ホノルルを経由して西海岸へ向かいました。

1900年2月6日まで太平洋ステーションでの旗艦任務を続け、同日カウツ少将は旗艦任務を戦艦アイオワに移しました。フィラデルフィアは1902年まで太平洋での任務を継続し、訓練航海、砲術訓練、親善訪問などを実施しました。

パナマ沖での6ヶ月間の巡航を終え、1902年7月17日にサンフランシスコに帰還。広範囲な修理が必要となり、ピュージェット・サウンド海軍工廠での入渠を命じられました。8月23日にワシントン州ブレマートンに到着し、9月22日にピュージェット・サウンドで退役しました。

1904年5月12日、フィラデルフィアはピュージェット・サウンド海軍工廠で新兵収容艦となり、1912年11月4日まで同任務に従事。その後、囚人船として使用され、1916年1月10日に再び新兵収容艦となりました。1926年11月24日に除籍され、1927年にピュージェット・サウンド海軍工廠で競売にかけられ、ルイス・ロサーバーグ社に売却されました。

関連項目

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アメリカ海軍巡洋艦一覧

外部リンク

* navsource.org

この記事は、[アメリカ合衆国政府の著作物]]である[Dictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章を含んでいます。

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