フィルイーズ宗谷

フィルイーズ宗谷について

フィルイーズ宗谷は、かつてハートランドフェリーによって運航されていたフェリーです。この船は、日本の内海造船瀬戸田工場で建造され、2000年12月23日に進水し、2001年5月に正式に就航しました。その後、ハートランドフェリーへ社名が変更されると同時に、船のデザインも新しくなり、日本海をイメージさせる濃藍色とミヤマスミレを象徴する紫色が取り入れられた美しい船となりました。

しかし、2017年には新たに紫色を基調とした「カランセ奥尻」が登場したことから、フィルイーズ宗谷のイメージカラーがエゾカンゾウを模した黄色に変更されました。その後、2019年10月31日をもって運行を終了し、このフェリーはフィリピンに売却されました。売却後の2019年11月6日にはフィリピンへ向かい、現在は「FILIPINAS MINDANAO」という名称でセブ島の近くで運行されています。

航路について

フィルイーズ宗谷の航路は、利尻・礼文航路を含んでおり、主に稚内港から鴛泊港（利尻島）および香深港（礼文島）への便が運航されていました。他にも、鴛泊港から香深港への航路や、沓形港（利尻島）から香深港への季節運航（6月から9月）も行われていました。この便は、ボレアース宗谷やサイプリア宗谷と共に、合計3隻で運航されていました。

設計とバリアフリー対応

本船は、離島航路初の交通バリアフリー法に基づいて設計された、バリアフリー高度化船です。一般的な船内設備に加え、高齢者や障がい者に配慮した多機能トイレや車いす対応のエレベーターが完備されています。これにより、より多くの人々が利用しやすい環境が整えられています。

船内の設備

フィルイーズ宗谷の船内には多様な設備があります。

• - 船室：特別室（1室）、一等席はラウンジ席と和室（1室）を備えています。また、二等席にはイス席や座敷席、優先席があり、バリアフリーにも対応しています。
• - 設備：案内所や売店も設けられ、乗船する人々に便利さを提供しています。

フィルイーズ宗谷は、その美しいデザインやバリアフリー設備で多くの利用者に愛されてきたフェリーです。フィリピンに移った今でも、さまざまな航路で活躍し続けていることが多くの人々に知られることでしょう。

参考リンク

• - ハートランドフェリー
• - 船舶の情報と現在位置 - MarineTraffic.com

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