フクダコーリン

フクダコーリン株式会社について

フクダコーリン株式会社（FUKUDA COLIN Co.,Ltd.）は、医療機関向けの医療機器や医療システムの販売、そしてアフターサービスを手掛ける企業です。親会社は医療機器メーカーのフクダ電子であり、以前はオムロン ヘルスケアの子会社でした。

歴史

その起源は、1975年に設立された日本コーリン株式会社に遡ります。日本コーリンは、医療機関向けの全自動血圧計で高いシェアを誇っていました。1999年には、リース販売を開始した動脈硬化検査装置が大きなヒットとなり、株式市場でも注目を集めました。しかし、2003年に経営危機に陥り、民事再生法の適用を申請、事実上倒産しました。この突然の倒産劇は、投資家に大きな衝撃を与えました。

その後、米国の投資ファンドであるカーライル・グループが日本コーリンから全事業を譲り受け、2003年12月には営業部門の子会社として設立されていたコーリンメディカルテクノロジー株式会社（現フクダコーリン）に事業譲渡が行われました。この間、旧経営陣に対する訴訟や、民事再生手続きの廃止といった混乱も生じました。

2005年には、オムロン株式会社との間で事業提携の協議が進められ、オムロンヘルスケアがカーライル・グループなどから株式を取得し、子会社化されました。これにより、オムロンヘルスケアとの間で事業再編が行われ、医療機関向け製品の販売に特化することになりました。製造部門はオムロン松阪に移管され、社名もオムロン コーリン株式会社に変更されました。

2016年12月には、オムロン ヘルスケアが保有していた全株式がフクダ電子に譲渡され、フクダ電子の子会社となりました。そして、2017年1月に現在のフクダコーリン株式会社に社名を変更しました。

事業内容

現在のフクダコーリンは、医療機関向けの医療機器に特化しています。具体的には、血圧計、ネブライザ、生体情報モニタ、スポットチェックモニタ、血圧脈波検査装置などの販売を手掛けています。親会社であったオムロン ヘルスケアが一般向けの健康機器を販売するのとは対照的です。

主な沿革

2000年5月：日本コーリンの営業部門子会社として、コーリンメディカルテクノロジー株式会社を設立。
2003年7月：親会社である日本コーリンが民事再生法を申請し、事実上倒産。
2003年10月：日本コーリンがカーライル・グループ傘下に入る。
2003年12月：日本コーリンの全事業を、コーリンメディカルテクノロジー株式会社が譲り受ける。
2004年6月：東京高等裁判所の決定により、日本コーリンに対して民事再生手続き廃止と保全命令が発令。
2004年9月：日本コーリンが破産宣告を受ける。カーライル・グループとの間で改めて事業譲渡契約を締結。
2005年6月：オムロン ヘルスケアが株式を取得し、子会社化。
2006年4月：オムロン ヘルスケアとの間で、開発・マーケティング部門と営業部門を相互移管。オムロンブランドの医療機関向け製品の販売を開始。
2006年7月：製造部門をオムロン松阪へ移管し、社名をオムロン コーリン株式会社に変更。
2007年5月：GE横河メディカルシステム（現GEヘルスケア・ジャパン）より、GE製生体情報モニタの販売を引き継ぐ。
2007年11月：GE製超音波骨密度測定装置の販売を開始。
2011年8月：世界初となるインピーダンス法を用いた内臓脂肪測定装置「DUALSCAN」を販売開始。
2014年5月：オムロンブランドの新製品「Accumil」シリーズを発表。
2016年12月：オムロン ヘルスケアが全株式をフクダ電子へ譲渡。
2017年1月：フクダコーリン株式会社に社名変更。
2022年11月：本社を東京都文京区本郷に移転。

関連事項

フクダ電子
オムロン ヘルスケア
カーライル・グループ
生体情報モニタ
血圧計
内臓脂肪測定装置

外部リンク

フクダコーリン株式会社

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