フリーウィル

株式会社フリーウィル：ヴィジュアル系を牽引する独立系レコード会社

株式会社フリーウィル（Free-Will）は、日本の音楽シーン、特にヴィジュアル系ロックの分野において、大きな影響力を持つ独立系レコード会社です。音楽・映像ソフトの制作も手掛けています。

代表取締役は、ダイナマイト・トミーの名で知られる冨岡裕氏。自身も元アーティストであることから、所属アーティストへの深い理解と的確なアドバイスで、彼らの成長を力強くサポートしています。

ポリシー：アーティスト目線でのサポート

冨岡氏自身のアーティスト経験に基づき、フリーウィルでは所属アーティストに対し、音楽性だけでなく、キャリア全体を見据えた多角的なアドバイスを行っています。アーティストの個性を尊重しつつ、最大限のポテンシャルを引き出すためのサポート体制が整っているのが特徴です。

沿革：「東のエクスタシー、西のフリーウィル」

1986年、ダイナマイト・トミーが自身のバンドCOLORのファーストEP「MOLT GRAIN」をリリースするためにフリー・ウィル・レコードを設立したのが始まりです。1980年代後半から1990年代にかけて、数多くのヴィジュアル系ロックバンドが所属し、人気を博しました。当時、「東のエクスタシー、西のフリーウィル」と並び称されたことは、その影響力の大きさを物語っています。

ここでいう「エクスタシー」とは、X JAPANのYOSHIKI氏が主宰していたエクスタシーレコードのことです。（現在は事実上運営は終了。X JAPAN復活に際し復活)

1996年頃からは、傘下のレーベルや交流のあるバンドのCD流通にも深く関わるようになり、事業を拡大。SunKradにはDIR EN GREY|DIR_EN_GREYが所属しています。また、欧州圏への販売戦略も積極的に展開し、所属バンドであった蜉蝣が2005年にヨーロッパ公演を行うなど、海外進出も支援しています。

DIR EN GREY|DIR_EN_GREYは、米インディーズレーベル「ワーコン・エンタープライズ」と契約し、『Withering to death.』『THE MARROW OF A BONE』の2枚のアルバムを全米でリリース。2007年2月には全米ツアーを成功させ、海外にも多くのファンを獲得しました。

現在の所属アーティスト

フリーウィルは、多様な音楽性を持つアーティストを擁しています。

SunKrad: DIR EN GREY|DIR_EN_GREYなどが所属。
MERRY
DOG in Theパラレルワールドオーケストラ
sukekiyo
2o Love to Sweet Bullet
ism
kannivalism
圭

Fire Wall Division / FIREWALL DIV.

フリーウィル運営のメジャー・レーベルであり、ソニー・ミュージックソリューションズに販売を委託しています。DIR EN GREY|DIR_EN_GREY、MERRY、baroqueなどの作品がリリースされています。

かつて所属したバンド

数多くのバンドがフリーウィルに所属し、日本の音楽シーンを彩りました。

COLOR
BY-SEXUAL
かまいたち
蜉蝣
RENTRER EN SOI
12012
BAROQUE

…など、数多くのバンドがフリーウィルから巣立っていきました。

終了したレーベル

フリーウィルは、時代に合わせて様々なレーベルを展開してきました。

soleil
WITH:SEXY
Matina
* syndrome

…など、多くのレーベルが存在しました。

まとめ

株式会社フリーウィルは、ヴィジュアル系ロックを中心に、日本の音楽シーンに大きな足跡を残してきた独立系レコード会社です。アーティストへの手厚いサポートと、海外戦略の積極的な展開により、今後も国内外の音楽シーンに新たな風を吹き込んでいくことが期待されます。

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