フレディ・ガルシア

フレディ・アントニオ・ガルシアとは

フレディ・アントニオ・ガルシア（1976年10月6日生まれ）は、ベネズエラのカラカス出身の元プロ野球選手で、主に投手として知られています。キャリアのほとんどをメジャーリーグで過ごし、メジャーリーグだけでなく台湾リーグでもプレーした経験があります。彼は右投げ右打ちの選手であり、台湾球界では「賈西亞」という登録名で知られています。

経歴

プロ入りとマリナーズ時代

ガルシアは1993年にヒューストン・アストロズと契約しプロ野球の世界に入ります。1998年には、ランディ・ジョンソンとのトレードでシアトル・マリナーズに移籍。1999年4月7日にホワイトソックス戦でメジャーデビューを果たし、初勝利を記録しました。このシーズンには17勝8敗、防御率4.07を記録し、新人王投票では2位に輝きました。しかし、2000年は故障に悩まされ9勝止まりに終わりました。

2001年にはエース級の活躍を見せ、18勝6敗、防御率3.05という成績を収め、マリナーズの地区優勝に貢献します。この年以降、6年連続で年間30先発、200イニングを達成するタフな姿勢を見せました。

ホワイトソックス時代

2004年にはホワイトソックスにトレードされ、マーケ・バーリーやジョン・ガーランドと共に強力な先発ローテーションを形成しました。2005年のワールドシリーズ優勝にも寄与し、重要な役割を果たしました。その後、彼はワールド・ベースボール・クラシックにベネズエラ代表として選出されるなど、国際舞台でも活躍しました。

ホワイトソックス退団後

ホワイトソックス退団後はフィラデルフィア・フィリーズにトレードされますが、肩の故障に悩まされ、成績は振るいませんでした。2008年にはデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んでから調子を取り戻し、9月にはメジャー復帰を果たしました。特にテキサス・レンジャーズ戦では5回無失点で勝利を収めました。しかし、2009年にはニューヨーク・メッツに移籍するも思うような成果を上げられず、解雇されました。

ヤンキース渡り

2011年にヤンキースと契約を結び、プレシーズンマッチで好成績を残し開幕ローテーション入りを果たしました。2012年にはA.J.バーネットが移籍し、マイケル・ピネダが怪我で離脱したため、再びローテーションに加わり活躍しましたが、再度FAとなりました。

義大ライノズ時代

その後、台湾リーグの義大ライノズでプレーし、2014年6月には月間MVPにも選ばれる成果を上げました。

引退後の活動

引退後も母国ベネズエラでウィンターリーグに参加し、選手としての経験を活かして活動していました。彼は2016年に決勝戦に先発しますがチームは敗れ、その後現役を引退しました。

選手としての特徴

かつては95マイルを超えるフォーシームやスライダー、チェンジアップを武器にした本格派投手として知られていましたが、晩年は技巧派に転身を図りました。打たせて取るピッチングスタイルを得意としており、安定したピッチングで多くの試合に貢献しました。

成績と受賞

• - MLBでの最優秀防御率：1回（2001年）
• - 月間MVP（CPBL）：1回（2014年6月）
• - MLBオールスターゲーム選出：2回（2001年、2002年）

フレディ・ガルシアは長いキャリアを通じて多くの成功と挑戦を経験し、その姿勢や技術は多くのファンに愛されました。

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