A.J.バーネット

アラン・ジェームズ・バーネットについて

アラン・ジェームズ・バーネット（Allan James Burnett、1977年1月3日生まれ）は、アメリカのアーカンソー州リトルロック出身の元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。彼は右投右打の選手であり、野球界に名を残すさまざまな成績を収めました。

経歴

プロ入りとメッツ傘下時代

バーネットは1995年のMLBドラフトでニューヨーク・メッツから8巡目（全体217位）で指名を受け、プロ野球のキャリアをスタートさせました。

マーリンズ時代

1998年にフロリダ・マーリンズへトレード移籍し、1999年8月17日にロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビューを果たします。2001年にはサンディエゴ・パドレス戦でノーヒットノーランを達成するという快挙を成し遂げました。この試合では、129球を投じ、9四死球があったものの失点はありませんでした。その後も2002年には故障者リスト入りする期間がありながらも、12勝9敗、リーグでの奪三振数では6位となり、完封数はリーグ最多の5を記録しました。

2003年にはトミー・ジョン手術を受けて全休しますが、翌年には復帰を果たし、7勝6敗、防御率3.68の成績を残しました。

ブルージェイズ時代

2006年にはトロント・ブルージェイズに移籍し、5年5500万ドルの契約を結びます。故障者リスト入りがあったものの、シーズン後半には復帰し、10勝を挙げました。2007年には投球回数を上回る176奪三振を記録し、その後も続く2桁勝利を達成しました。2008年には18勝を挙げ、最多奪三振を記録しました。

ヤンキース時代

自由契約となったバーネットは2010年にニューヨーク・ヤンキースと8250万ドルの契約を結び、活躍を続けました。特に、MLB史上で39人目にして「1イニング9球で3奪三振」を達成したことが話題になりました。しかし、チーム内の人間関係のトラブルや成績の波が影響し、チームは彼をトレードの候補への一人として考え始めました。

パイレーツ時代

2012年にピッツバーグ・パイレーツに移籍すると、さらに輝かしい成績を残します。2013年には通算2000奪三振を達成し、防御率は自己最高の3.30、さらにはリーグ最高の奪三振率も記録しました。

フィリーズ時代・パイレーツ復帰

2014年にはフィラデルフィア・フィリーズと契約を結び、MLB全30チームから勝利を収めました。しかし、成績は不安定で、シーズン終了後にFAとなります。その後パイレーツに復帰したバーネットは、2015年に現役引退を表明しました。

選手としての特徴

制球力に課題を抱える一方で、彼は高い空振り率を誇る球種を投げ分ける能力がありました。91-94マイルの速球を軸に、ナックルカーブやチェンジアップといった多彩な変化球を操り、特にカーブは44%の空振り率を記録しました。クイックには苦手意識があったため、盗塁を許しやすい側面もありました。

詳細情報

• - 最多奪三振：1回（2008年）
• - MLBオールスター選出：1回（2015年）
• - ノーヒットノーラン：1回（2001年5月12日、対サンディエゴ・パドレス戦）

彼のキャリアは、記録だけでなく、その投球スタイルや個性的なキャラクターでも記憶されています。バーネットの活躍は多くのファンにとっての想い出となっているのです。

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