ブッシュネル (AS-15)

USS Bushnell (AS-15) の概要

ブッシュネル (USS Bushnell, AS-15) は、アメリカ海軍に属する潜水母艦で、フルトン級の一つです。この艦名は、アメリカの潜水艦開発の先駆者であるデヴィッド・ブッシュネルに因んで名付けられました。ブッシュネルは、艦の歴史の中で、いくつかの重要な任務に従事しました。特に、第二次世界大戦中における潜水艦の支援と修理において際立った役割を果たしました。

艦歴の始まり

ブッシュネルは、1941年12月23日にカリフォルニア州ヴァレーオのメア・アイランド海軍造船所で起工されました。そして1942年の9月14日、ルーサー・ギブソンによって命名され、1943年4月10日にC・T・ボニー中佐の指揮のもとで正式に就役しました。

出航したのは1943年6月27日で、7月3日には真珠湾に到着しました。ここで第14潜水戦隊が結成され、ブッシュネルは母艦としての役割を担い、司令部としての任務も果たしました。真珠湾での任務は1943年9月まで続き、この期間中に潜水艦の修理を行い、その後はミッドウェー島への資材と食料の輸送に従事しました。

太平洋戦線での活動

1943年12月、ブッシュネルは真珠湾に戻り、引き続き潜水艦の修理任務を行いました。この役割は1944年4月まで続きました。次にブッシュネルは、マーシャル諸島のマジュロ環礁へ向けて出航し、糧食や燃料を輸送しました。この地域は潜水母艦に依存する基地となり、ブッシュネルもその一翼を担いました。

1945年2月5日に真珠湾に帰還した後、5月29日にはミッドウェー島に向かい、潜水艦の修理を行いながら哨戒任務にも従事しました。この戦時中の任務は終戦まで続きました。

戦後の任務

1945年9月から12月まで、ブッシュネルはサンディエゴ海域で修理艦の任務を続けました。その後、1946年1月にはグアムへ向かい、日本占領任務を行う潜水艦を支援しました。この任務は1946年4月まで続き、再び真珠湾での任務に戻りました。

1947年まで第1潜水戦隊と共に行動した後、ブッシュネルはメア・アイランド海軍造船所でのオーバーホールを経て、1947年12月には不活化されました。1948年4月30日には予備役に置かれ、しばらく保管されました。

再就役とその後

ブッシュネルは1952年2月21日に再び就役しました。その後、西海岸での訓練を経て、1952年5月7日に大西洋へ向けて出航しました。第12潜水戦隊とともに活動し、パナマ運河を通過してフロリダ州キーウェストに到達しました。そこでの任務では潜水艦の支援を主な役割として果たしました。

最終的に、ブッシュネルは1980年11月15日に除籍され、1983年6月1日に艦隊演習において廃棄処分されました。ブッシュネルは、アメリカ海軍にとって貴重な貢献を果たした歴史的な艦船として位置づけられています。

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