ブナ (パプアニューギニア)

ブナの村とその歴史

ブナはパプアニューギニアのオロ州に位置する村で、地域の先住民が暮らす場所として知られています。この村には10数軒の住居があり、かつて存在した滑走路の跡も確認できます。特にブナは、ココダおよびその周辺に広がるココダトレイルの登山口として、多くのトレッカーや観光客が訪れるスポットでもあります。

第二次世界大戦中のブナ

第二次世界大戦中、ブナは重要な戦略拠点となりました。1942年7月21日から22日にかけて、日本軍がこの地に上陸し、飛行場を建設しました。この飛行場は、後にポートモレスビー作戦の基盤として利用され、多くの兵士たちが戦闘に臨みました。

しかし、1943年1月、日本軍の守備隊は連合国軍の攻勢によって全滅することとなります。連合国軍はこの地域をラバウルやラエ方面を攻撃するための飛行場として利用し、さらにはラエ・サラモアの戦いに向けた戦略的根拠地でもありました。

戦後の遺骨収集

戦争が終わった後も、ブナは日本との歴史的な結びつきを維持しています。多くの日本人が戦後、ここでの遺骨収集作業を続けてきました。例えば、2012年には歩兵第229連隊第3大隊の兵士が使用していた水筒が遺族に返還されるという報道もあり、戦争の記憶が現在に続いていることを感じさせます。

結論

ブナは、パプアニューギニアの自然と歴史が交錯する場所です。美しい風景を楽しむだけでなく、過去に起こった出来事について学ぶことができる貴重なスポットと言えるでしょう。訪れる人々は、自然の美しさに加え、ここに残る歴史の影響を感じることができるでしょう。

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