ブラウザホン642S

「ブラウザホン642S」は、シャープが開発し、NTTドコモから2002年2月13日に発売されたPHS端末です。この機種は、2ヶ月前に発売された「ブラウザホン633S」のBluetooth機能非搭載バージョンとして位置づけられます。しかし、その他の仕様は633Sとほぼ同様で、1.9インチの65536色表示が可能なGFカラー液晶ディスプレイを採用し、32和音の着信メロディに対応しています。ドコモのPHS端末としては珍しい折りたたみ式である点も633Sから引き継いでおり、外観上も背面デザインが若干異なる程度で、ほぼ同じデザインとなっています。

ブラウザ機能においては、「ブラウザホン641Ss/Sf」から引き続き、mopera接続に加えて一般のインターネットサービスプロバイダへの接続も可能となっています。接続料金は、mopera経由の場合は1分あたり15円、一般プロバイダ経由の場合は昼間1分あたり10円、夜間は90秒あたり10円となっています。ただし、ドコモが提供するメニューに関してはmopera経由でのみ接続が可能です。

メール機能は、従来の機種と同様にパルディオEメールに対応し、最大10000文字までのメールを送受信できます。また、仕様上、着信と同時にメールが送信されない問題を解消するため、通話終了後に自動的にメールを読み込む機能や、タイマーで定期的にメールを確認する機能も搭載されています。さらに、POP3やSMTPといった外部メールにも対応している点が特徴です。

「ブラウザホン642S」は、ドコモのPHS部門において、その後の機種がマイナーチェンジ版や試験的な端末に移行する中で、比較的最後まで発売された機種の一つです。「ブラウザホン631S」と共に、ドコモPHSの現行音声端末として存在しましたが、2006年時点では在庫が少なくなっていたようです。また、一部の電話機（DCP-3200など）に対して子機として利用することも可能でした。製造メーカーはシャープですが、問い合わせ窓口は全てNTTドコモに委託されています。

仕様

形状: 折りたたみ式
サイズ: 幅49mm×高さ93mm×奥行26mm
重量: 98g
連続通話時間: 約450分
連続待受時間: 約550時間
ディスプレイ: 120×160ドット 1.9インチ 65536色GFカラー液晶
カメラ: なし
外部メモリー: なし
カラー: プレシャスゴールド、ブルーイッシュシルバー

歴史

2001年11月1日：電気通信端末機器審査協会 (JATE)通過（A01-0973JP・「SHP0007」として）
2002年1月28日：ドコモより発売を発表
2002年2月13日：発売開始

関連項目

ブラウザホン633S

外部リンク

“NTTドコモ、ブラウザー搭載PHS『パルディオ 642S』を発売”. ASCII.jp

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