ブランドン・フィリップス

ブランドン・エミル・フィリップス

概要

ブランドン・エミル・フィリップス（Brandon Emil Phillips）は、1981年6月28日にアメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリーで生まれた元プロ野球選手です。主に二塁手として活躍し、右投げ右打ちのスタイルを持つ彼は、「ダット・ドュード」という愛称でも知られています。フィリップスは、WWEの女子プロレスラーであるジェイド・カーギルと結婚しています。

経歴

プロ入り前

フィリップスは1996年のアトランタオリンピックで野球競技のバットボーイを経験し、ジョージア州のレダン高等学校ではバスケットボールと野球を両方、プレーしました。彼が特に尊敬する野球選手は、シンシナティ・レッズの遊撃手であるバリー・ラーキンです。

プロ入りと初期キャリア

1999年、フィリップスはMLBドラフトの2巡目（全体57位）でモントリオール・エクスポズから指名を受け、プロ入りを果たしました。彼のキャリアは順調に進み、クリーブランド・インディアンスへのトレードを経て、2003年にはメジャーデビューを果たしました。この年、彼は112試合に出場して打率.208、6本塁打、33打点を記録します。

レッズでの輝かしい時代

フィリップスは2006年にシンシナティ・レッズへ移籍し、二塁手として定位置を確保しました。この年は自身初の満塁ホームランを含む、打率.276、17本塁打、75打点、25盗塁という素晴らしい成績を残しました。2007年には、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦でサヨナラ満塁ホームランを打ち、9月には自己最高の28本塁打を記録し、ジョー・モーガンのレッズ二塁手シーズン最多本塁打記録を更新します。

彼のキャリアは続き、2011年には自身初の打率.300を達成し、その後2年連続で3度目のゴールドグラブ賞を受賞するなど、多くのタイトルを手にしました。この期間、彼はレッズの重要な選手であり続けました。

後期キャリア

フィリップスは後にアトランタ・ブレーブス、ロサンゼルス・エンゼルス、ボストン・レッドソックスといったチームでもプレーしました。2017年にはブレーブスにトレードされ、そこで通算200本塁打を達成し、メジャーリーグ史上6人目の二塁手として200本塁打・200盗塁を記録しました。

独立リーグとメキシカンリーグ

2019年、彼は独立リーグにも参加し、器用さを見せつつ初めての独立リーグでのプレーとなりました。さらにメキシカンリーグでも活動し、2020年には新たなリーグでプレーしていました。

プレースタイルと記録

フィリップスは高いコンタクト能力を持ちながらも、早打ちで四球は少ないため、打率に対して出塁率が低いという特性があります。彼はレッズでの6年間で、DRS（守備走塁指標）＋51、UZR（守備評価）＋62.0を記録しました。また、2016年末時点で通算1774安打を達成し、レッズの球団史上9位の記録を持っています。

表彰歴

フィリップスは、シルバースラッガー賞を1度、ゴールドグラブ賞を4度受賞しており、MLBオールスターにも3度選出されています。彼のキャリアは、メジャーリーグの中で特筆すべきものの一つです。彼の実績と多彩なプレースタイルは、今後も野球ファンの記憶に残ることでしょう。

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