ブランドン・ライオン

ブランドン・ジェームズ・ライオン：波瀾万丈な野球人生

ブランドン・ジェームズ・ライオン（Brandon James Lyon）は、1979年8月10日、ユタ州ソルトレイクシティに生まれました。右投右打の投手として、様々な球団で活躍した彼の野球人生を振り返ります。

ブルージェイズでのメジャーデビュー

1999年のMLBドラフトでトロント・ブルージェイズから14巡目指名を受け、プロの道へ進みます。2001年8月4日、ボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビューを果たし、7回1/3を1失点に抑える好投で初勝利を挙げました。当時、球団史上2番目の若さでの勝利投手となり、将来を嘱望されました。

しかし、2002年はライオンにとって試練の年となります。開幕ローテーション入りを果たすも、不安定な投球が続き、リリーフへ配置転換。リリーフとしては5試合に登板しましたが、目立った結果を残すことはできませんでした。

レッドソックス、そしてダイヤモンドバックスへ

2002年オフにボストン・レッドソックスへ移籍。リリーフ専任として2003年は49試合に登板し、4勝6敗9セーブの成績を残しました。シーズン中にピッツバーグ・パイレーツへトレードされるも、すぐにレッドソックスへ復帰するという慌ただしい一年でした。

2003年オフには、カート・シリングとのトレードでアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。しかし、2004年は怪我で全休。2005年には、ホセ・バルベルデの故障によりクローザーを任され、15セーブ機会中14回を成功させるなど活躍を見せましたが、自身も怪我に苦しみ、シーズン後半を棒に振ってしまいます。

ダイヤモンドバックスでの活躍

2006年、ライオンは怪我から見事に復活。68試合に登板し、2勝4敗、防御率3.89と安定した投球を見せます。2007年にはキャリア最多となる73試合に登板し、6勝4敗、防御率2.68と更なる飛躍を遂げ、バルベルデへ繋ぐセットアップマンとして、チームの地区優勝に大きく貢献しました。2008年にはバルベルデの移籍に伴い、クローザーの座を引き継ぎました。

タイガース、アストロズ、そしてブルージェイズへ

2009年、デトロイト・タイガースと契約。セットアッパーとして65試合に登板し、防御率2.86、6勝5敗3セーブ、15ホールドと好成績を収めました。

2009年オフにはヒューストン・アストロズと3年契約を結びました。そして2012年、大型トレードで古巣トロント・ブルージェイズへ10年ぶりに復帰。しかし、かつての輝きを取り戻すことはできませんでした。

メッツ、そしてエンゼルス傘下へ

2013年にはニューヨーク・メッツと契約しますが、シーズン途中に放出。その後、ボストン・レッドソックスとマイナー契約を結ぶも、メジャー昇格は叶わずFAとなります。

2014年にはロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、AAA級でプレーしましたが、結果を残せず、再びFAとなりました。その後、現役を引退しました。

ブランドン・ライオンは、その野球人生において、先発、リリーフ、クローザーと様々な役割をこなし、多くのチームで貢献しました。怪我に苦しむ時期もありましたが、常に前向きにプレーする姿勢は、多くのファンに感動を与えました。

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