ブリザード・エンターテイメント

ブリザード・エンターテイメントの概要

ブリザード・エンターテイメント（Blizzard Entertainment, Inc.）は、カリフォルニア州アーバインに拠点を置く、著名なゲームソフトウェア開発会社です。マイクロソフトの子会社、アクティビジョン・ブリザードの一部として、ゲームの開発と販売の両方を手掛けています。そのモットーは「最高のエンターテイメント体験を作り出すために専念する」に象徴されるように、革新的で魅力的なゲームを生み出すことに情熱を注いでいます。

設立と初期の成功

ブリザードは、1991年2月8日にシリコン&シナプス社として設立されました。この設立者には、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の卒業生であるマイケル・モーハイム、フランク・ピアース、アレン・アドハムが含まれています。1993年には自社タイトルとしてレースゲーム『ロックンロールレーシング』やアクションゲーム『バイキングの大迷惑』をリリースし、ゲーム業界での足場を固めました。

1994年には、『ウォークラフト』というリアルタイムストラテジーゲームを発表し、これはブリザードの代表作の一つとなります。『ウォークラフト』シリーズは、その後の発展を遂げ、世界中で非常に高い人気を誇るタイトルとなりました。1997年にはアクションRPG『ディアブロ』が登場し、これがオンラインゲームサービス「Battle.net」の基盤を築くことになり、オンラインゲームの未来に大きな影響を与えました。

大ヒットタイトルの誕生

ブリザードは1998年に『スタークラフト』を、2000年には『ディアブロII』を続けて発表しました。これらはともに大ヒットを記録し、特に『ワールド オブ ウォークラフト』は2004年に登場し、8年間で1,150万人の登録者数を突破しました。これはMMORPGというジャンルの中で、最高のスタンダードを確立した作品です。2010年には「世界で最もプレイされているMMORPG」としてギネスブックに載る栄誉も獲得しました。

企業の変遷と最新情報

2007年、ブリザードはアクティビジョンと統合され、新たにアクティビジョン・ブリザードという名称になりました。2013年には独立企業として再スタートを切り、新たなプロジェクトとして『ハースストーン』や『オーバーウォッチ』が登場。この中で『オーバーウォッチ』は瞬く間に人気を博し、2019年には4000万人がプレイしていました。

2022年にはマイクロソフトがアクティビジョン・ブリザードの買収を687億ドルで発表し、2023年10月にその買収が完了しました。これによってブリザードはマイクロソフトの傘下に入ることとなり、今後ますます注目される存在となっています。

日本市場での活動

日本市場においては、ブリザードは1998年に『ディアブロ』をエレクトロニック・アーツから、その後『ディアブロII』をカプコンからリリースしましたが、長らく新作は出していませんでした。2011年の東日本大震災では多大な支援金を寄付し、その後2014年からはスクウェア・エニックスを通じて『ディアブロIII』や『オーバーウォッチ』を展開しました。2018年には自社販売による『ディアブロIII エターナルコレクション』をNintendo Switch向けに発売するなど、日本市場への関わりを強めています。

ブリザード・エンターテイメントは、これまで数々の後世に名を残すゲームを開発してきた実績を持ち、今後も新たな挑戦を続けていくことでしょう。

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