ブルドッグボス

ブルドッグボス：地方競馬を席巻した強豪短距離馬

ブルドッグボスは、2012年4月20日、北海道浦河町の鮫川啓一牧場で誕生した競走馬です。馬名の由来は、犬の種類であるブルドッグと、ボスを組み合わせたもの。ディアレストクラブで育成された後、栗東・西浦勝一厩舎に入厩しました。

2歳時にはデビュー戦を圧勝で飾り、その後も安定した成績を残しました。3歳時にはオープン入りを果たし、4歳時には重賞初挑戦。東京スプリントでは4着と惜敗しましたが、かきつばた記念やクラスターカップで2着に入るなど、実力を見せつけました。

5歳時にはJRAを引退し、浦和・小久保智厩舎に移籍。転厩初戦こそ3着でしたが、続くクラスターカップで重賞初制覇を達成しました。この活躍により、NARグランプリ2017において4歳以上最優秀牡馬と最優秀短距離馬の栄誉に輝きました。

6歳時には黒船賞で3着に入るなど健闘を見せましたが、その後は休養。7歳時には、所属していた小久保厩舎で発生した禁止薬物検出問題の影響を受け、田中淳司厩舎に移籍し、主戦騎手も変更しました。

そして迎えた7歳時、移籍後初戦で勝利を収めると、続くJBCスプリントで見事優勝。JpnI初制覇を成し遂げました。さらに年末のゴールドカップも制し、重賞3勝目を挙げました。

8歳時、フェブラリーステークスに挑戦するため一時的に中央競馬へ転入しましたが、結果は13着。その後再び小久保厩舎に戻り、得意の距離で活躍を続けました。JpnIIでは2着に入るなど安定した走りを見せ、浦和スプリントOPで勝利を収めました。

引退レースとなったゴールドカップでは、見事連覇を達成。華々しいキャリアに幕を閉じました。2021年1月8日には浦和競馬場で引退式が行われ、多くのファンに惜しまれながら競走馬としての道を終えました。現在、レックススタッドで種牡馬として第二のキャリアを歩んでいます。

ブルドッグボスは、地方競馬を代表する短距離馬として、その名を刻みました。数々の激戦を戦い抜き、常にトップレベルで活躍したその姿は、多くの競馬ファンに感動と興奮を与え続けました。その功績は、日本の競馬史にしっかりと記録されています。

主な勝ち鞍

2019年 JBCスプリント (JpnI)
2017年 クラスターカップ (JpnIII)
* 2019年 ゴールドカップ (SII)

血統

主な近親にシーキングザパール、リファールなど。

戦績

詳細な戦績はnetkeiba.com、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Postなどの競馬情報サイトで確認できます。また、「競走馬のふるさと案内所」でもブルドッグボスの情報を見ることができます。

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