ブレンダ (小惑星)

ブレンダ (1609 Brenda)

ブレンダは、小惑星帯の中央部分を公転する岩石質の小惑星です。その直径は約28キロメートルと測定されています。この小惑星は1951年7月10日に南アフリカの天文学者アーネスト・ジョンソンによって発見されました。興味深いことに、彼の孫娘の名前にちなんで「ブレンダ」と名付けられました。発見時から一定の注目を集める存在となっています。

軌道と分類

ブレンダはS型の小惑星に分類されており、太陽からの平均距離は1.9から3.2 AUの範囲で変動しています。この軌道を1周期、つまり約4年2か月（1518日）かけて回ります。ブレンダの軌道離心率は0.25であり、これは小惑星が太陽の周りを回る際の楕円形の度合いを示しています。また、黄道面に対しての軌道傾斜角は19度と算出されています。

この小惑星は、1925年にシメイズ天文台で最初に識別され、それを「1925 EA」と名付けました。しかし、その観測データは、公式な発見の17年も前に、シメイズ天文台で「193 JB」としての記録が残っています。これにより、ブレンダの観測の歴史はかなり古いことがわかります。

物理的性質

アメリカの天文学者リチャード・ビンゼルは、1984年6月にブレンダの光度曲線を初めて取得しました。その結果、ブレンダの自転周期は19.46時間で、光度が0.16等級変化することがわかりました。さらに2006年6月には、フランスのアマチュア天文学者ルネ・ロイの測光観測によって、自転周期が23±1時間、光度の変化が0.26等級であることが示されています。

また、IRASやあかり、NEOWISEなどの観測データから、ブレンダの直径は26.27キロメートルから29.64キロメートルまでの範囲であることが報告されています。表面のアルベド（反射率）は、0.115から0.133の間で変動しており、Collaborative Asteroid Lightcurve Link（CALL）のデータでは、アルベド0.1078、直径29.59キロメートル、絶対等級10.68という結果が得られています。

命名について

この小惑星は、その発見者アーネスト・ジョンソンの孫娘の名前に由来して名付けられました。公式な命名は1976年2月20日に小惑星センターの回報で発表され、広く知られることとなりました。アーネスト・ジョンソン自身も周期彗星の1つであるジョンソン彗星の発見者として名を馳せています。

関連項目

• - 小惑星の一覧 (1001-2000)
• - 発見の歴史と天文学者の功績

このような背景を持つブレンダは、今後も天文学的な観測や研究の対象として、さらなる秘密を解き明かされていくことでしょう。

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