ブロド

ボサンスキ・ブロド：ボスニア・ヘルツェゴビナの国境の町

ボサンスキ・ブロド（セルビア語: Брод, クロアチア語: Brod, ボスニア語: Brod、またはБосански Брод, Bosanski Brod）は、ボスニア・ヘルツェゴビナのドボイ地方に位置する町であり、基礎自治体です。ボスニア・ヘルツェゴビナを構成するスルプスカ共和国に属しています。

地勢

ボサンスキ・ブロドはサヴァ川の流域に位置し、対岸のクロアチアの都市スラヴォンスキ・ブロドと国境を接しています。周辺の自治体としては、南にデルヴェンタ、東にモドリチャ、オジャクがあります。

歴史

ボサンスキ・ブロドの歴史は古く、1691年にオスマン帝国が要塞を築いた頃に「トゥルカ・ブロディエンセス」や「トゥルスキ・ブロド」として記録されています。オーストリア＝ハンガリー帝国統治下の1870年頃から現在の名称で呼ばれるようになり、1896年から1897年にかけて鉄道が開通すると工業化が進みました。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争では市街地やインフラが破壊されましたが、その後復興が進められています。

人口構成

1991年時点での基礎自治体全体の人口は33,962人でした。民族構成は、クロアチア人が40.98%、セルビア人が33.36%、ボシュニャク人が11.97%、ユーゴスラビア人が10.73%を占めていました。市域の人口は14,098人で、セルビア人が31%と最も多く、次いでクロアチア人が29%、ユーゴスラビア人が19.6%、ボシュニャク人が15.9%となっています。紛争後、正確な統計はありませんが、現在の人口は約22,000人と推定され、セルビア人が多数を占めると考えられています。

経済

ボサンスキ・ブロドは、対岸のスラヴォンスキ・ブロドから安い商品を求めて多くの人が訪れる国境貿易の拠点となっています。クロアチア側よりも多くの商品が安価で手に入るためですが、音楽や映画などの海賊版の問題も存在します。また、ボサンスキ・ブロドには大規模な製油所があり、2009年に修理が完了し、900人の雇用が再開されました。

関連項目

スルプスカ共和国の地方行政区画

外部リンク

公式サイト

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