プラシド・ポランコ

プラシド・エンリケ・ポランコ

プラシド・エンリケ・ポランコ（Plácido Enrique Polanco）は、1975年10月10日にドミニカ共和国のサントドミンゴで生まれた元プロ野球選手で、主に内野手として活動していました。ポランコは、右投右打のバッターであり、そのプレースタイルは多くの野球ファンに愛されてきました。

経歴

プロ入り前

ポランコは16歳で、サンタ・クララ高校を卒業後、リトルリーグで指導を受けていたマニー・モタの助けを借りて、奨学金を得てアメリカのフロリダ州にあるマイアミ・デード・ウルフソン短大へ進学しました。モタの家に居候しながら、野球の技術を磨く日々を過ごしました。

カージナルス時代

1994年、ポランコはドラフト19巡目でセントルイス・カージナルスに指名され、プロキャリアをスタートさせました。メジャーデビューは1998年7月3日で、彼は三振が少なく堅実なバッティングスタイルで知られ、内外野をこなすユーティリティ選手としての地位を確立しました。

フィリーズ時代

2002年にはフィラデルフィア・フィリーズにトレードされ、そこでの3年間で打率は.294を記録し、2004年には自己最多の17本塁打を放つなど活躍しました。

タイガース時代

次に、彼はフィリーズからデトロイト・タイガースに移籍しました。2006年にはWBCドミニカ共和国代表に選ばれ、シーズン中には地区優勝に貢献しました。その年のア・リーグ優勝決定戦では打率.529を記録し、シリーズMVPに選出されました。2007年には自己最高の200安打を記録し、オールスターゲームにも初選出されました。2008年も引き続き好成績を残しています。

フィリーズ復帰とマーリンズ時代

2009年にフィリーズに復帰し、2010年には再びオールスターに選出。その後、2012年にはマイアミ・マーリンズと契約。マーリンズ在籍後、2014年には現役を引退しました。

選手としての特徴

ポランコは、その素晴らしいバットコントロールで知られ、三振が少ない選手として評価されています。三振率はリーグの中でも特に優れた数字を記録し、打率も常に.300以上を維持していた年が多く、流し打ちにおいても巧みな技術を持つ選手でした。

守備面でも非常に堅実で、2006年から2008年にかけて186試合で無失策を記録したことは記憶に残ります。また、守備の指標でも優れた成績を残しており、プレーオフでも重要な瞬間に力を発揮しました。

表彰と記録

ポランコはシルバースラッガー賞を1回、ゴールドグラブ賞を3回受賞しており、特に二塁手としての守備力は高く評価されています。2度のMLBオールスターゲーム出場や、リーグチャンピオンシップシリーズMVPの称号も持つ選手として、彼のキャリアは非常に豊富な実績を誇ります。

彼はまた、ワールド・ベースボール・クラシックのドミニカ共和国代表として、国際舞台でも戦った選手でもあります。

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