プラネットエンターテイメント

株式会社プラネットエンターテイメントとは

株式会社プラネットエンターテイメントは、主にアニメーションや映画を中心とした映像作品の企画、制作、およびプロデュースを手がける日本のコンテンツ制作会社です。多様なジャンルの映像作品を通じて、エンターテイメント業界で独自の地位を築いています。

沿革と事業の広がり

同社は1991年に「株式会社プラネット」としてその歩みを始めました。設立当初は、NHKやTBSといった主要放送局を中心に、ドキュメンタリー番組や情報番組の制作に注力していました。その後、活動範囲を広げ、民放各局の情報バラエティやドラマなども手掛け、数々の賞を受賞するなど、その制作能力が高く評価されました。

1997年には映画・ドラマ事業部門を強化し、実写作品の制作に本格的に乗り出します。テレビドラマでは、斬新な表現で注目を集めた豊川悦司監督作『つげ義春ワールド』（ギャラクシー選奨など多数受賞）や、『うしろの百太郎』などを制作。劇場映画としては、ホラー作品『富江』シリーズや『案山子』といった話題作を手がけました。

2003年にはアニメ事業部門が発足し、松本零士氏の画業50周年を記念するプロジェクトとして、テレビアニメ『銀河鉄道物語』を企画・制作しました。このシリーズは後に続編『銀河鉄道物語 〜永遠への分岐点〜』やOVA『銀河鉄道物語 〜忘れられた時の惑星〜』も制作され、同社の代表作の一つとなりました。その他にも、『なるたる』や『魔豆奇伝パンダリアン』などのテレビアニメシリーズを制作しています。

特に話題となったのは、2007年夏に学習参考書としては異例のベストセラーとなった『もえたん』のアニメ化です。これは学参アニメ化の先駆けとして大きな注目を集めました。また、近年の実写作品では、吉本興業製作の映画『YOSHIMOTO DIRECTERS 100』シリーズの一部を手がけるなど、活動の幅を広げています。

近年は、著名な漫画家や小説家と協力し、オリジナル原作の開発に力を入れています。これにより、自社で版権を管理・運用する体制を強化しています。また、香港、台湾、アメリカなどの海外の企業との共同製作にも積極的に取り組み、国際的な視点でのコンテンツ開発・展開にも強みを発揮しています。

なお、同社は2005年に現在の商号である「株式会社プラネットエンターテイメント」に変更しています。

主な制作作品（一部）

アニメ

テレビシリーズ
銀河鉄道物語シリーズ (2003-2004, 2006-2007)
なるたる (2003)
魔豆奇伝パンダリアン (2005)
もえたん (2007)
松本零士「オズマ」 (2012)
OVA
銀河鉄道物語 〜忘れられた時の惑星〜 (2006-2007)
ドラマCD
銀河鉄道物語〜最果ての天使アンジェラ〜 (2009)

実写作品

テレビドラマシリーズ
うしろの百太郎 (1997-1998)
七瀬ふたたび〜超能力者・完全抹殺～ (1998)
つげ義春ワールド (1998)
劇場作品
富江シリーズ (2000-2002)
案山子 KAKASHI (2001)
YOSHIMOTO DIRECTERS 100 シリーズ (2007-2008)
オリジナルビデオ
ノストラダムス滅亡録〜遺伝子の新世紀 (1999)

テレビ番組作品

設立初期からNHK、TBSを中心に、毎日放送、フジテレビ、テレビ東京、東海テレビなど、多岐にわたる放送局で、ドキュメンタリー、情報、バラエティ番組を制作。
NHK: 趣味百科、地球に好奇心、BS特集など
TBS: 金曜テレビの星!、スーパーフライデー、そこが知りたい、情熱大陸（一部）、ブロードキャスター 特集コーナーなど
毎日放送: 近畿は美しく、迫って!GABURI。、グラフィティ、イチバン!など
フジテレビ: ザ・ノンフィクション（一部）、火曜ワイドスペシャル（一部）など
テレビ東京: ドキュメンタリー人間劇場
その他スカパー!チャンネルなどでオリジナル番組を制作。

このように、株式会社プラネットエンターテイメントは、設立以来、時代のニーズに合わせて事業領域を拡大し、アニメ、映画、ドラマ、テレビ番組と多様な映像コンテンツを企画・制作することで、日本の映像業界において存在感を示しています。

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