プロダクション・アイ

株式会社プロダクション・アイ

株式会社プロダクション・アイ（英: Production-ai CORPORATION CO., LTD.）は、アニメーション制作の分野で特に背景美術画の制作を主な事業としている日本の企業です。1970年に新井寅雄によって設立され、以来、日本のアニメーション業界において重要な存在感を示し続けています。

歴史

新井寅雄は、設立当初から代表取締役社長を務めていましたが、1996年に退任しました。その後は小山俊久と新井寿代が経営を引き継ぎ、老舗のスタジオとしての伝統を受け継ぎながらも、デジタル制作技術を早期に導入し、最先端のスタジオとしても知られています。このように、伝統と革新の両方を兼ね備える企業として、プロダクション・アイはこれまで数多くの名作に貢献してきました。

主な制作作品

プロダクション・アイは、特にサンライズやスタジオディーンなどの制作会社と密接に連携し、彼らの作品において多くの背景美術を手がけています。過去にはタツノコプロや葦プロダクション、XEBEC、ビィートレインなど、多岐にわたる制作会社との協力を通じて、アニメの魅力を引き立てる重要な役割を果たしてきました。

テレビアニメ

以下に、プロダクション・アイが手がけた主なテレビアニメの一部を紹介します。

• - 宇宙エース （1965年 - 1966年） - 設立前の作品
• - 科学忍者隊ガッチャマン （1972年 - 1974年）
• - メゾン一刻 （1986年 - 1988年）
• - Fate/stay night|Fate_stay_night （2006年）
• - Wake Up, Girls! （2014年、Ordetとの共同制作）

多くの作品に対して、新井寅雄が培った美術センスが生かされています。特に科学作品やファンタジーものでは、リアリティとともに物語の魅力を深める情景が求められるため、高い技術力が必要とされます。

劇場アニメとOVA

プロダクション・アイは、劇場版アニメやOVAでも多数の作品に関わっています。例えば、うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー（1986年）、機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-（1998年）などが挙げられます。これらの作品では、ストーリーに合わせた美術演出が評価されています。

デジタル技術の導入

アナログからデジタルへと移行する中で、プロダクション・アイはデジタル技術を早々に取り入れ、背景画制作において業界内での競争力を高めました。このデジタル化により、背景美術の効率的な制作が可能になり、様々なスタイルでの対応ができるようになっています。

まとめ

株式会社プロダクション・アイは、日本のアニメ制作において背景美術の重要な役割を担ってきた企業です。伝統的な手法と最新のデジタル技術を組み合わせ、多岐にわたる作品に美術を提供することで、アニメの世界をさらに豊かにしています。

もう一度検索