プロドゥア・マイヴィ

Perodua Myvi：マレーシアを代表する国民的コンパクトカー

Perodua Myviは、マレーシアの自動車メーカーPeroduaが製造する小型ハッチバック車です。2005年の発売以来、マレーシア市場で高い人気を誇り、長年にわたってベストセラーカーの座を維持してきました。その人気の秘密は、魅力的なデザイン、優れた燃費性能、そして手頃な価格にあります。

初代M300型 (2005年-2011年)：成功の礎

初代Myviは、ダイハツ・ブーン/トヨタ・パッソをベースに開発されました。1.0Lと1.3Lの2種類のエンジンが用意され、マニュアルトランスミッションとオートマチックトランスミッションが選択可能でした。発売と同時に大きな注目を集め、マレーシアの自動車雑誌「Autocar ASEAN」のカー・オブ・ザ・イヤー2005/2006を受賞するなど、高い評価を獲得しました。販売実績も素晴らしく、2005年から2010年まで5年連続でマレーシアのベストセラーカーとなりました。また、2007年からはダイハツ・シリオンとしてインドネシアにも輸出されました。マイナーチェンジを経て、デザインや装備が改良されましたが、基本的なコンセプトは維持されました。

2代目M600型 (2011年-2017年)：更なる進化

2代目は、2代目ブーン/パッソをベースとしながらも、エクステリアとインテリアはPerodua独自のデザインを採用。ベース車とは大きく異なる個性的なスタイルとなりました。1.3Lエンジンに加え、上級グレードには1.5Lエンジンも設定されました。発売当初は月産8,500台の販売を目指していましたが、実際にはそれを上回る人気を博しました。インドネシアでは、ダイハツ・シリオンとして販売されました。

3代目M800型 (2017年-現在)：Bセグメントへの挑戦

3代目はフルモデルチェンジを行い、デザインを一新。それまでのAセグメントクラスからBセグメントクラスへと車格がアップしました。デザインはPeroduaが独自に手がけ、より洗練されたスタイルとなりました。日本国外モデルとして初めてスマートアシストを採用するなど、安全性能も向上しました。搭載エンジンは、1.3Lと1.5Lの2種類が用意され、ユーザーのニーズに合わせた選択肢が提供されています。インドネシア市場においても、ダイハツ・シリオンとして展開されています。

Myviというネーミング

「Myvi」という車名は、「My Vehicle」、「My Vision」、「Malaysian Vision」を組み合わせた造語です。これは、マレーシアの国民車として、ユーザーの多様なニーズに応え、マレーシアの自動車産業の発展に貢献するというPeroduaの強い意志が込められています。

まとめ

Perodua Myviは、マレーシア市場において圧倒的な人気を誇る小型ハッチバック車です。ダイハツとの技術提携を基盤としながらも、Perodua独自のデザインと工夫により、マレーシアの国民車として高い評価を獲得し続けています。世代を重ねるごとに進化を遂げ、安全性能や快適性も向上。今後もマレーシアの自動車市場を牽引していく存在として、その活躍が期待されます。

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