ホンダ・レーシング USA

ホンダ・レーシング・コーポレーション USAについて

ホンダ・レーシング・コーポレーション USA（通称:HRC US）は、ホンダ技研工業の完全子会社であり、北米地域に特化したモータースポーツ企業です。1993年にカリフォルニア州サンタクラリタにて設立され、アメリカン・ホンダの100％子会社として運営されています。現在の社名は、2023年12月に переключённый старым названием ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント（HPD）から変更されています。

レース活動

CART/インディカー・シリーズ

HRC USは、1994年からCARTワールド・シリーズにおいて、V8 2.65Lターボエンジンの供給を開始しました。最初の数年は他社エンジンとの競争が厳しく、性能や信頼性の面で差がありましたが、1995年には圧力を感じつつもポールポジションを獲得し、同年のニューハンプシャーでは初優勝を達成しました。この後も参戦を継続し、1996年にはドライバーズおよびマニュファクチャラーズの両チャンピオンシップを制覇。以降も、1996年から連続でドライバーズ・チャンピオンを獲得し、 2003年にはインディカー・シリーズへのエンジン供給も開始します。

その後は他メーカーの撤退に伴い、2006年以降はホンダのエンジンが唯一の選択肢となりました。2023年9月時点で、インディカーでは410レース中180勝を記録し、さらに13回のドライバータイトルと10回のマニュファクチャラーズタイトルを獲得しています。伝説的レース「インディ500」では、佐藤琢磨の2勝を含む15回の優勝を達成しています。2024年には新型エンジンの導入計画も発表されましたが、変更の可能性も残されています。

スポーツカーレース

また、ホンダはスポーツカー分野でも活動を展開しています。1991年からのIMSA GT選手権での実績を踏まえ、ホンダは2007年から新開発のV8 3.4L NAエンジンを使用するアメリカン・ル・マン・シリーズ（ALMS）への参戦を開始しました。この結果、アキュラブランドの車両は数多くの成功を収めることになります。

2010年以降はHPD名義で参戦し、LMP2クラスのレースでは大きな成果を挙げました。2012年にはFIA 世界耐久選手権（WEC）にも進出し、LMP2クラスでタイトルを獲得するなど、確固たる地位を築きました。さらに、2018年からはオレカとの共同開発によるDPi規則のプロトタイプカーでの挑戦が始まり、2021年にLMDh規格での参戦を発表。これにより、国際的な場でも多様な活動を展開しています。

本田技研本社との連携

近年では、ホンダ本社との連携も強化されています。2021年にはフォーミュラ・リージョナル・アメリカズのスカラシッププログラムを発表し、若手ドライバーの育成に寄与しています。2023年になってからは、社名変更に加え、F1のパワーユニット開発においてが協力体制が整いました。これにより、モータースポーツ全般における競争力がさらに向上することが期待されています。

HRC USは、北米におけるモータースポーツの発展とともに、さらなる飛躍を目指して活動を続けています。

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