ボボ・ディウラッソ

ボボ・ディウラッソ：ブルキナファソの文化と交易の要衝

ボボ・ディウラッソは、ブルキナファソの上流域地方に位置する都市で、同国第二の規模を誇ります。その名は「ボボ族とジュラ族の郷」を意味し、上流域地方の中心都市、フエ県の県都として重要な役割を果たしています。

多様な民族と文化が交わる地

ボボ・ディウラッソは、ブルキナファソにおける経済的、文化的な要所の一つです。ジュラ語が商用言語として広く用いられ、ボボ族や近隣地域の民族の共通語となっています。このジュラ語は、隣国マリ共和国で話されるバンバラ語と非常によく似ています。

歴史的にサハラ交易の中継地点であったため、ボボ・ディウラッソは民族、言語の面で非常に多様性に富んでいます。ジュラ語を話す人々の多くは、必ずしもジュラ族ではありません。この事実は、この都市が古くから様々な人々が行き交う場所であったことを物語っています。

歴史的な建造物と文化的な魅力

ボボ・ディウラッソには、1880年に建てられた古いモスクや、15世紀のコンサの家など、歴史的な建造物が数多く残っています。また、神聖な魚が生息する池や、博物館、動物園、陶器市など、文化的な観光スポットも充実しています。

交通の要衝としての役割

ボボ・ディウラッソは、交通の要衝としても重要な役割を担っています。ボボ・ディウラッソ空港があり、アビジャン・ニジェール鉄道も通っています。また、国道1号線、国道8号線、国道9号線、国道10号線といった主要道路が交差しており、国内各地へのアクセスも便利です。

歴史

ボボは15世紀に「シャ」として建てられました。19世紀末には、北のジェンネと南のコンをつなぐ南北交易ルートの要衝として発展し、1888年にはおよそ5500人の人口を抱えるまでになりました。1897年にフランスに占領され、その支配下に入ると、フランス統治下では商業拠点として重視され、オートボルタ植民地では政庁の置かれたワガドゥグーと並ぶ都市となりました。1934年にはアビジャン・ワガドゥグ鉄道がボボ・ディウラッソにまで到達し、人口が急増しました。1945年に入ると政治運動が盛んとなり、翌1946年にはアフリカ民主連合の支部が置かれ、オートボルタ内における同党の拠点となり、ワガドゥグーに拠点を置くヴォルタ連合と対立しました。

気候

ボボ・ディウラッソは、ケッペンの気候区分ではサバナ気候に属し、主に5月から9月にかけて雨が多いのが特徴です。雨量が多いほど平均気温が低く、最も雨量の多い8月の平均最高気温は29.1℃と、比較的涼しい季節となります。

ボボ・ディウラッソ出身の有名人

ガストン・カボレ - 映画監督
ベルトラン・トラオレ - サッカー選手
* ウィルフリード・サヌ - サッカー選手

ボボ・ディウラッソは、ブルキナファソの歴史、文化、経済において重要な役割を果たしてきた都市です。多様な民族が共存し、豊かな文化を育んできたボボ・ディウラッソは、訪れる人々を魅了し続けています。

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