ポーター (DD-800)
USS Porter (DD-800)
USS Porter (DD-800) は、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦の一隻であり、デヴィッド・ポーター代将およびその息子であるディクソン・ポーター海軍大将にちなんで名付けられました。この艦は、ポーターの名を持つ艦艇としては4代目にあたります。
艦歴
「ポーター」は、1943年7月6日にワシントン州シアトルのトッド・パシフィック造船所で起工されました。その年の3月13日には、ジョージアナ・ポーター・カサックスによって命名・進水し、1944年6月24日に艦長R・R・プリンス中佐の指揮下で正式に就役しました。
就役後は、カリフォルニア州サンディエゴ沖で艦調整を行い、1944年9月16日にアラスカ州エイダックに向けて出航しました。11月21日には第92任務部隊と共に、千島列島の掃討作戦と松輪島の日本軍施設への砲撃を実施しました。続く1945年1月5日には、幌筵島の摺鉢湾での掃討攻撃を行い、2月18日にはKurabu Zakiを砲撃しました。
さらに5月15日にはオホーツク海での日本軍艦艇に対する広範な掃討作戦に参加し、擂鉢湾への砲撃も行いました。6月10日および11日には松輪島に再び砲撃を行い、6月25日にはオホーツク海で小型船団に遭遇し、2,000トンの商船を撃沈しました。
終戦時には、「ポーター」はオレゴン州ポートランドでオーバーホール中でした。修理作業は1945年9月1日まで続き、その後はシアトルからサンフランシスコまで空母「エンタープライズ (USS Enterprise, CV-6)」を護衛したのち、サンディエゴで回復訓練に従事し、さらに東海岸へ移動しました。1946年7月3日には戦力から外れ、予備役となり大西洋予備役艦隊に加わってサウスカロライナ州チャールストンに係留されました。
1951年2月9日、「ポーター」は再び就役し、1952年6月18日から9月14日まで第95任務部隊の一員として韓国水域で活動しました。この期間中、北朝鮮の列車への攻撃があり、1両を破壊し、さらに別の2両に損害を与えました。その後、1953年8月10日に再度予備役となり、バージニア州ノーフォークに停泊しました。
「ポーター」は1972年10月1日に除籍され、1974年3月21日に売却されて解体されました。その戦歴において、第二次世界大戦と朝鮮戦争それぞれで1個の従軍星章を受章しています。
外部リンク
この記事の一部は、アメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来します。
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