マイエリア

マイエリアとは

マイエリアは、かつてNTTドコモが提供していた、個人契約者向けのフェムトセルを用いたネットワークサービスです。自宅に超小型基地局「FOMAフェムトセル」を設置することで、自宅専用のFOMAエリアを構築し、通信品質を向上させることを目的としたサービスでした。

概要

マイエリアは、固定回線（フレッツ光）を利用し、自宅に設置したFOMAフェムトセルを介して、FOMA端末が高速回線を占有できる仕組みです。これにより、自宅周辺の屋外基地局からの電波が届きにくい場所や、電波状況が悪い場所でも、快適な通信が可能になりました。

従来、電波が届きにくい場所には、ドコモが[専用線]]接続による屋内基地局]やドコモレピータを設置していましたが、個人宅への設置はコストや技術的な理由で難しい場合がありました。そこで、個人宅向けに「FOMA[[フェムトセル」を使用するサービスとしてマイエリアが開始されました。

フェムトセルは特定無線局の一種であり、設置にはドコモによる電波調査が必要です。周辺の電波干渉がないことが確認された場合にのみ、超小型基地局が貸与されます。また、屋外基地局からの電波干渉を防ぐため、窓際への設置は禁止されていました。

マイエリアの利用範囲は宅内に限定され、接続可能な端末も事前に登録が必要です。最大4台まで同時接続が可能でした。

類似サービスとして「ホームU」がありましたが、こちらは無線LANを使用するため、対象機種や通信料金、設置の制約などが異なっていました。

サービス概要

対応機種

2009年冬春モデル以降のドコモSTYLEシリーズやPRIMEシリーズには、「マイエリア推奨機種」が登場しました。それ以外のFOMA端末でも、プッシュホンやiモードサイトでの操作により利用可能な「マイエリアご利用可能機種」がありましたが、イマスカ機能やフェムトセル優先在圏機能などは利用できませんでした。

利用料金

当初は月額980円でしたが、ファミ割MAX50などの適用により月額490円で利用できました。2011年7月1日に料金が改定され、手数料無料・月額315円となりました。ただし、ファミ割MAX50の適用対象外となりました。

対応ブロードバンド回線

NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光が対応回線でした。既にフレッツ光を利用している場合は、回線ごとのセッション数上限に満たなければ、マイエリア専用のセッションが別途用意されました。セッション数上限の場合、追加したセッションを解約することでマイエリアを利用可能になりました。フレッツ光以外のブロードバンド回線を利用している場合は、フレッツ光への切り替えが必要でした。

関連機能

イマスカサービス

マイエリア推奨機種では、自宅FOMAエリアに出入りした際に、iモードメールで通知を送ることができました。また、家族が自宅エリアに入った際に、登録したメッセージを通知する機能もありました。

ホームU専用コンテンツ

マイエリア推奨機種でフェムトセル在圏（マイエリア）からiモード接続した場合、ユーザー向けの専用コンテンツを閲覧することができました。

沿革

2009年11月18日：サービス開始。
2011年7月1日：料金改定。
2012年4月30日：新規契約受付を停止。これは、ホームUと同様の理由によるものでした。
2012年9月30日：サービス終了。10月1日以降、自動的に解約となりました。

サービス終了後も、屋外基地局からの電波が微弱または圏外の場合には、FOMAフェムトセルやフェムトBTSが個別に設置されることがありました。

関連項目

OFFICEED
ホームU

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