マイク・ムスタカス

マイク・ムスタカス（Michael Christopher Moustakas、1988年9月11日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロ野球選手。内野手として活躍し、右投左打であった。愛称は「ムース（Moose）」で、代理人は著名なスコット・ボラスが務めていた。

プロ入り前

ロサンゼルス市内のチャッツワース高等学校時代は、遊撃手として通算54本塁打の州記録を樹立。マット・ドミンゲスとの三遊間コンビは強力であった。また、アメリカンフットボールのクォーターバックとしても才能を発揮した。

プロ入りとロイヤルズ時代

2007年のMLBドラフト1巡目（全体2位）でカンザスシティ・ロイヤルズから指名。契約交渉は難航したが、最終的に契約金400万ドルで合意。A級バーリントン・ビーズでは22本塁打を記録し、10代でのミッドウェストリーグ本塁打王に輝いた。2009年には有望株ランキングで球団内1位、マイナー全体13位にランクイン。2011年6月10日にメジャーデビューを果たし、翌日にはメジャー初本塁打を記録した。

2012年にはフィールディング・バイブル・アワードで2位、ゴールドグラブ賞の最終候補に残るなど、守備面でも評価を高めた。2015年にはオールスターゲームに選出され、打率.284、22本塁打、82打点と自己最高の成績を記録。ワールドシリーズ制覇にも貢献した。2016年には右膝前十字靭帯断裂という大怪我に見舞われたが、2017年にはカムバック賞を受賞。シーズン38本塁打を放ち、球団シーズン最多本塁打記録を更新した。

2018年、ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。ポストシーズンではサヨナラ安打を記録し、チームのシリーズ突破に貢献した。2019年にはブルワーズと再契約し、35本塁打を記録した。

レッズ、ロッキーズ、エンゼルス時代

2019年12月、シンシナティ・レッズと4年6400万ドルで契約。2021年からは三塁手に配置転換されたが、怪我の影響で出場機会は限られた。2023年にはコロラド・ロッキーズ、ロサンゼルス・エンゼルスと渡り歩いた。

ホワイトソックスと引退

2024年、シカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んだが開幕前に自由契約。2025年3月3日に現役引退を表明し、5月31日に古巣ロイヤルズと1日契約を結び、正式に引退した。

プレースタイル

身長180cmと比較的上背はないものの、長打力が持ち味。積極的な打撃スタイルで、四球は少ないが出塁率を上げることに苦労していた。高校時代は遊撃手だったが、プロ入り後に三塁手に転向。メジャー昇格後は好守の三塁手として評価された。2019年には二塁も守るなど、複数のポジションをこなした。

数々のチームを渡り歩き、怪我にも苦しみましたが、常に全力でプレーする姿勢は多くのファンを魅了しました。

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