マイサー・イズトゥリス

マイサー・エドゥアルド・イズトゥリスは、1980年9月12日にベネズエラのララ州バルキシメトで生まれた元プロ野球選手です。右投両打の内野手として、メジャーリーグで活躍しました。異母兄のシーザー・イズトゥリスもプロ野球選手であり、兄弟揃って野球の道に進みました。

経歴

1998年にクリーブランド・インディアンスと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、2004年1月5日にライアン・チャーチとのトレードでモントリオール・エクスポズへ移籍し、同年8月27日にメジャーデビューを果たしました。

同年11月19日には、ホセ・ギーエンとのトレードでフアン・リベラと共にアナハイム・エンゼルスへ移籍。2006年には開幕をメジャーで迎えましたが、左ハムストリングを痛めて故障者リスト入りしました。6月9日にメジャー復帰してからは、主に三塁手として出場し、自己最多となる104試合に出場。打率.293、5本塁打、44打点、出塁率.365、14盗塁を記録しました。

イズトゥリスは本来遊撃手ですが、当時エンゼルスにはオーランド・カブレラが正遊撃手として在籍していたため、2006年は三塁手として87試合に出場しました。2007年は三塁手として53試合、二塁手として40試合に出場し、三塁の守備では送球のエラーを減らすなど、安定感が増しました。

2008年は、カブレラの移籍に伴い、開幕から遊撃手として出場。4月にハウィー・ケンドリックが故障者リスト入りした際には二塁手として出場しましたが、5月にエリック・アイバーが故障者リスト入りしてからは再び遊撃手として出場しました。非力ながらもバットコントロールが評価され、7月には3番打者として起用されましたが、8月中旬に左手親指の手術が必要となり、故障者リスト入りのままシーズンを終えました。

2009年は、右投手先発時の二塁手として起用され、打撃では自己最高となる打率.300、8本塁打、65打点を記録しました。

2013年からは3年契約でトロント・ブルージェイズに移籍。2014年4月13日の対ボルチモア・オリオールズ戦で左膝を負傷し、翌14日に15日間の故障者リスト入り。左膝靭帯の裂傷のため手術が必要となり、この年はシーズン終了まで復帰することなく、メジャー昇格後では最低の11試合の出場に終わりました。

2015年11月3日にFAとなり、2016年2月1日にマイナー契約でブルージェイズと再契約しましたが、メジャー復帰は叶いませんでした。

イズトゥリスは、ユーティリティプレイヤーとして、内野の複数のポジションを高いレベルでこなせる選手でした。打撃では、アベレージヒッターとして、しぶとい打撃でチームに貢献しました。守備では、安定した守備力でチームを支えました。

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