マイネルホウオウ

マイネルホウオウ：華麗なる競走馬人生と第二の輝き

マイネルホウオウは、2011年の北海道サマーセールにおいてビッグレッドファームによって651万円で落札された競走馬です。馬名は冠名に「鳳凰」を組み合わせたもので、父馬スズカフェニックスに由来しています。

2012年の2歳シーズン、マイネルホウオウは6月の福島競馬場でのデビュー戦を鮮やかに勝利で飾ります。その後も、札幌のコスモス賞で2着、ひいらぎ賞で2勝目を挙げ、将来性を示唆しました。東京スポーツ杯2歳ステークスでは結果が出ませんでしたが、着実に経験を積んでいきました。

3歳となった2013年は、ジュニアカップで3勝目を挙げ、勢いに乗ります。スプリングステークスでは3着に入る健闘を見せ、皐月賞への優先出走権を獲得しますが、陣営はNHKマイルカップへの出走を決定しました。ニュージーランドトロフィーでは7着と結果を残せませんでしたが、迎えたNHKマイルカップでは、10番人気という低評価を覆し、最後の直線で力強い末脚を発揮して見事GI初制覇を成し遂げました。この勝利は、管理調教師である畠山吉宏氏にとって初のGI制覇、騎乗した柴田大知騎手にとっては平地GIと障害GIのダブル制覇、そしてJRA通算200勝達成という大きな節目を同時に飾るものとなりました。

NHKマイルカップ勝利後、東京優駿（日本ダービー）に出走したものの15着に敗れ、夏は休養に充てられました。しかし、秋に毎日王冠へ向けた調教中に左前浅屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされました。

4歳シーズンは全休となり、5歳となった2015年に東京新聞杯で復帰を果たしますが、15着と振るわず、その後も勝ち星には恵まれませんでした。2017年11月25日に行われたキャピタルステークス18着を最後に、現役を引退しました。

引退後は日高育成牧場にて乗馬となりましたが、2018年からは東京競馬場で誘導馬として活躍しています。2020年には、サクセスブロッケンと共に東京優駿の誘導馬を務めるなど、第二の馬生でもその存在感を示し続けています。

マイネルホウオウの血統背景には、祖母に京成杯勝ち馬オースミポイントの半兄を持つなど、優れた競走馬の血を受け継いでいます。4代母には桜花賞勝ち馬オヤマテスコも含まれており、母系を遡ると小岩井農場の基礎輸入牝馬であるヘレンサーフに辿り着きます。

マイネルホウオウの競走成績はnetkeiba.comやJBISサーチで確認できます。低評価を覆してのGI制覇、そして引退後の誘導馬としての活躍は、多くの競馬ファンに感動と記憶を残しました。その活躍は、人気薄でGI競走を制した数々の名馬たちと並んで語り継がれることでしょう。 マイネルホウオウは、競走馬としての華々しい成功と、引退後の第二の活躍によって、競馬史にその名を刻んだ一頭と言えるでしょう。

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