マイ・ベスト・フレンド

概要

「マイ・ベスト・フレンド」（You're My Best Friend）は、1970年代を代表するイギリスのロックバンド、クイーンによって1975年に発表された楽曲です。この曲は、同年にリリースされたアルバム『オペラ座の夜』に収録されており、翌1976年にはアルバムからの2枚目のシングルとしてリリースされました。シングル盤のB面には、同じくクイーンの楽曲である「'39」が収録されています。

この楽曲は、ジョン・ディーコンによって作詞作曲されました。ディーコンは、自身の妻であるヴェロニカ・テツラフへの愛情を込めてこの曲を書いたとされています。楽曲は、全英シングルチャートで最高位7位を記録し、アメリカのビルボードチャートでは、1976年7月31日に週間ランキングで最高位16位を獲得しました。さらに、ビルボード誌の1976年年間ランキングでは100位にランクインしています。

クイーンの楽曲では、キーボードは主にフレディ・マーキュリーが演奏することが多いですが、この曲では、ディーコンがワーリッツァー社のエレクトリックピアノを演奏しました。これは、生のピアノの音にこだわっていたマーキュリーが、エレクトリックピアノの演奏を拒否したためとされています。しかし、ライブ演奏では、マーキュリーがグランドピアノを担当していました。

この楽曲は、映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ピーターズ・フレンズ』、テレビアニメ『ザ・シンプソンズ』、テレビドラマ『マイネーム・イズ・アール』など、数多くの映像作品で挿入歌として使用されています。また、日本では2001年にNTT東日本の企業コマーシャルのCMソングとしても使用され、幅広い層に親しまれました。

プロモーションビデオ

「マイ・ベスト・フレンド」のプロモーションビデオは、1976年4月にロンドンのエルストリー・スタジオで撮影されました。監督はブルース・ゴワーズが務めました。

ビデオの内容は、巨大なシャンデリアが吊るされたボールルームで、1000を超える数のろうそくに囲まれながらクイーンが演奏するというものです。このビデオでは、ディーコンはレコーディングで使用したエレクトリックピアノではなく、グランドピアノを演奏しています。このプロモーションビデオは、DVD『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1』や『ジュエルズ』などに収録されており、現在でも視聴することができます。

シングル収録曲

1. マイ・ベスト・フレンド - You're My Best Friend (Deacon)
2. '39 - '39 (May)

担当

フレディ・マーキュリー – リードボーカル、コーラス
ブライアン・メイ – ギター、コーラス
ロジャー・テイラー – ドラム、コーラス
ジョン・ディーコン – ウーリッツァーピアノ、ベースギター

もう一度検索