マガジン9

マガジン9

マガジン9は、日本国憲法第9条にちなんで2005年に誕生したウェブマガジンです。護憲の立場から、平和、自由、平等を重視した社会の実現を目指し、多岐にわたるテーマで情報発信を行っています。

沿革と概要

2005年3月1日、憲法改正の動きが活発化する中で、「マガジン9条」としてスタートしました。発起人には、石坂啓（漫画家）、上原公子（前国立市長）、小山内美江子（脚本家）、姜尚中（東京大学教授）、きむらゆういち（絵本作家）、小室等（ミュージシャン）、斎藤駿（カタログハウス相談役）、佐高信（評論家）、椎名誠（作家）、毛利子来（小児科医）、森永卓郎（経済アナリスト）、吉岡忍（ノンフィクション作家）、渡辺一枝（作家）といった各界の著名人が名を連ねています。

当初は憲法9条の重要性を訴える活動が中心でしたが、次第にテーマを拡大。憲法25条の生存権に関わる貧困問題や労働問題、99条の立憲主義など、憲法全体に関わる問題を取り扱うようになりました。

2006年には、インターネット上で「マガ9国民投票」を実施し、世論喚起を行いました。2009年の第45回衆議院議員総選挙では、全民主党候補者に対して憲法9条に関するアンケートを実施し、その結果を公開しています。

2010年5月12日には、「憲法と社会問題を考えるウェブマガジン」として、「マガジン9」に名称を変更。憲法9条だけでなく、99条の立憲主義や刑法第9条（刑の種類、死刑存廃問題）など、「9」という数字に多様な意味を込めるようになりました。現在では、平和・自由・平等、環境・サステイナビリティ、反戦、そして日本国憲法全体という9つの要素を重視し、原子力発電をめぐる問題など、現代社会の様々な課題に取り組んでいます。

2013年4月には、運営母体を一般社団法人化し、組織体制を強化しました。

運営

マガジン9は毎週水曜日に更新され、すべてのコンテンツを無料で提供しています。特定の企業や行政からの支援は受けず、運営費は支援者からの寄付によって賄われています。寄付金は、サイト運営費、コンテンツ制作費、執筆者への原稿料、取材費、スタッフの人件費などに充てられています。

著作

出版社との共同企画により、人気コラムを書籍化。これまでに以下の書籍が出版されています。

マガジン9条編集部編『みんなの9条』集英社 2006 (集英社新書) ISBN 4087203697
マガジン9条編『使える9条 : 12人が語る憲法の活かしかた』 岩波書店 2008 (岩波ブックレット ; no.721) ISBN 9784000094214
伊勢崎賢治、マガジン9条編『伊勢崎賢治の平和構築ゼミ』 大月書店 2009 ISBN 9784272211012

外部リンク

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