マケドニア社会民主同盟

マケドニア社会民主同盟（Социјалдемократски сојуз на Македонија, Socijaldemokratski sojuz na Makedonija, SDSM）は、北マケドニア共和国の中道左派政党です。社会民主主義を標榜し、国内の少数民族に対して穏健な政策を採っています。

概要

1991年、ユーゴスラビア共産主義者同盟のマケドニア支部であった「マケドニア共産主義者同盟」が改組して成立しました。イデオロギー的には、マケドニア共産主義者同盟の後継政党であり、社会民主主義を掲げていますが、党内の財界ロビーの影響により、新自由主義的な傾向を強めているという指摘があります。そのため、一般的な社会民主主義政党とは異なり、下層階級からの支持は低く、比較的上流階級からの支持を集める傾向が見られます。

1992年9月から1998年、および2002年から2006年の間、マケドニア社会民主同盟はマケドニアにおける最大与党でした。党を率いたブランコ・ツルヴェンコフスキは、1992年から1998年と2002年から2004年に首相を、2004年から2009年まで大統領を歴任しました。2004年にツルヴェンコフスキの後を継いで党首に就任したヴラド・ブチュコフスキは、2006年まで首相を務めました。この間、2005年11月には、党の有力政治家であったティトー・ペトコフスキが離党し、新党「新社会民主党」を創設する動きがありました。

2008年6月1日の議会選挙では、マケドニア社会民主同盟が率いる選挙連合「Sun」が18議席しか獲得できず、敗北を喫しました。2009年5月、大統領の任期を終えたツルヴェンコフスキは党務に復帰し、党首として党の改革を進めましたが、2013年の地方選挙でも敗北し、辞任しました。その後、同年6月には、ゾラン・ザエフが新たな党首として選出されました。

党の青年組織として、「マケドニア社会民主党青年」が存在します。

過去には、1993年にマケドニア民主党が、2005年には新社会民主党が、マケドニア社会民主同盟から分裂しています。

国際連携

現在は、国際組織として社会主義インターナショナル、および欧州社会党にオブザーバーとして加盟しています。

外部リンク

* マケドニア社会民主同盟公式サイト

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