マット・ハッセルベック

マシュー・ハッセルベック：NFLを彩った名クォーターバック

マシュー・マイケル・ハッセルベック（Matthew Michael Hasselbeck、1975年9月25日 - ）は、アメリカ合衆国コロラド州出身の元アメリカンフットボール選手です。ポジションはクォーターバック（QB）。現在はESPNの「Sunday NFL Countdown」でアナリストを務めています。

シアトル・シーホークスで長くQBとして活躍し、スーパーボウル初出場を含め、チームを6度のプレーオフ進出に導きました。プロボウルに3回選出されるなど、輝かしい実績を残しています。

NFLキャリア

生い立ちとカレッジ

ハッセルベックは、元ニューイングランド・ペイトリオッツのタイトエンドだったドン・ハッセルベックを父に持ち、フットボール一家で育ちました。1994年から1997年までボストンカレッジでプレーし、卒業後はマーケティングの学位を取得しています。

NFLでの歩み

1998年のNFLドラフト6巡目でグリーンベイ・パッカーズに指名され、ブレット・ファーヴの控えQBとして2年間を過ごしました。2001年、シアトル・シーホークスへトレードされ、マイク・ホルムグレンHCの下で才能を開花させます。

シーホークス時代

シアトルではトレント・ディルファーとのポジション争いを経て、2002年シーズン後半から先発QBの座を確立。2003年には全16試合に先発出場し、チームを1988年以来となるプレーオフ出場に導き、プロボウルにも選出されました。

2005年には、NFC最高のパサーレイティング98.2を記録し、チームをスーパーボウル初出場に導きました。惜しくもピッツバーグ・スティーラーズに敗れましたが、ハッセルベック自身も26回のパス成功、273ヤード、1タッチダウンと奮闘しました。

2006年以降は怪我に苦しみながらも、チームをプレーオフに導くなど、エースQBとしての役割を果たしました。

タイタンズ、コルツ時代

2011年、テネシー・タイタンズへ移籍し、先発QBとしてチームを牽引。2013年からはインディアナポリス・コルツでアンドリュー・ラックの控えQB兼指導役を務め、若きスターの成長を支えました。

2015年には、ラックの負傷を受けて先発出場し、4連勝を飾るなど、ベテランとしての存在感を示しました。

引退後

2016年、NFLからの引退を発表し、弟ティムとともにESPNのアナリストに転身。2021年には、シアトル・シーホークスのリングオブオナー入りを果たしました。

プレースタイルと評価

ハッセルベックは、正確なパスとリーダーシップでチームを勝利に導くQBとして評価されました。特にシーホークス時代には、チームをスーパーボウルに導くなど、記憶に残る活躍を見せました。

主な記録

プロボウル選出：3回 (2003, 2005, 2007)
シーホークス フランチャイズ記録
レギュラーシーズン
先発QBとして最多勝利（シーズン）：13（2005年）
最多試投回数（シーズン）：562（2007年）
ポストシーズン
* 1試合での最多タッチダウンパス：4（2011年1月8日、セインツ戦）

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