マルコ・ポーロ シルクロードの冒険

『マルコ・ポーロ シルクロードの冒険』は、1982年に日本、イタリア、アメリカ合衆国、西ドイツ、中国という国際的な共同制作によって誕生したテレビドラマです。この作品は、マルコ・ポーロの著書『東方見聞録』を基にしており、彼の壮大な冒険をドラマチックに描き出しています。

作品概要

制作費は当時のテレビ映画としては空前の67億円が投じられ、その規模の大きさでも話題となりました。国際色豊かなキャストとスタッフが集結し、シルクロードを舞台にした壮大な物語が展開されます。作品はその質の高さから高い評価を受け、プライムタイム・エミー賞のミニシリーズ部門で作品賞を受賞しています。

日本での放送

日本では、TBSテレビが1982年10月1日から10月3日までの3夜連続で、21:00から23:55にかけて放送しました。当時の日本の視聴者も、この国際的な大作ドラマに大きな関心を寄せました。

制作・放送局

日本：TBS
アメリカ：NBC
イタリア：RAI（イタリア放送協会）

主なキャスト

マルコ・ポーロ：ケン・マーシャル（津嘉山正種）
ニコロ・ポーロ（マルコの父）：デンホルム・エリオット（小林昭二）
マッフェオ（マルコの叔父）：トニー・ボーゲル（小林清志）
フビライ・ハーン：英若誠（西村晃）
チャビ皇后：ボーラ・クウ（岸田今日子）
サエモン：丹波哲郎（丹波哲郎）- 中国に流れ着いた日本人、マルコに日本の事を教える。
マイ・リー：アグネス・チャン（アグネス・チャン）
アクメット大臣：レナード・ニモイ（家弓家正）

その他、石田純一、バート・ランカスター、キャサリン・ダウリングなど、国際的なキャストが集結しました。

主なスタッフ

製作：ヴィンセンツォ・ラベラ
監督：ジュリアーノ・モンタルド
音楽：エンリコ・モリコーネ

日本語版スタッフ

演出：左近允洋
台詞：額田やえ子
* プロデューサー：熊谷国雄（TBS）

このドラマは、マルコ・ポーロの目を通して、13世紀の東アジアの文化や社会、政治情勢を描き出しています。フビライ・ハーンの宮廷での生活、シルクロードの過酷な旅、異文化との交流など、見どころ満載の作品です。豪華な衣装やセット、壮大なロケーション撮影も、このドラマの魅力を引き立てています。

『マルコ・ポーロ シルクロードの冒険』は、国際共同制作の先駆けとなった作品であり、その後のテレビドラマ制作に大きな影響を与えました。また、マルコ・ポーロの冒険譚を映像化した作品としても、高い評価を得ています。

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