マルセイユ・サン＝シャルル駅

マルセイユ・サン＝シャルル駅について

マルセイユ・サン＝シャルル駅（Gare de Marseille-Saint-Charles）は、フランスのマルセイユ市に位置する国鉄（SNCF）の重要な鉄道駅です。この駅は市の中心部にあり、フランス南部で最も規模の大きい鉄道駅となっています。本記事では、この駅の歴史や構造、利用状況、周辺施設について詳しく解説します。

駅の歴史と概要

1848年1月8日に開業したマルセイユ・サン＝シャルル駅は、小高い丘に位置しており、周囲の景色を楽しむことができます。駅へのアクセスも容易で、市の中心部へは階段を下って簡単にアクセスできます。過去には、アフリカや中東への旅行者がこの駅を利用しており、船舶との乗り継ぎ地点としても機能していました。

この駅は行き止まり式の構造となっており、いくつかの主要な路線の起点または終点になっています。具体的には、パリ・マルセイユ在来線（アルル、アヴィニョン方面）、マルセイユ・ヴェンティミーリア線（トゥーロン、カンヌ、ニース方面）、およびリヨン・マルセイユ線（エクス＝アン＝プロヴァンス方面）です。また、アルル方面行きの在来線から分岐するLGV地中海線を介して、TGVのサービスも提供されています。さらに、IATA空港コードも導入されており、XRFというコードが割り振られています。

駅の構造

マルセイユ・サン＝シャルル駅は、頭端式ホームを備えた地上駅です。駅のホームは、島式が7面14線あり、相対式ホームが2面2線を挟む形になっています。ホームの南西部にはトレイン・シェッドが設けられている部分もあり、その他のホームは一般的な屋根があるか、全く屋根のない状態です。このように多様な構造を持つ駅は、来訪者にも利便性が高いです。

利用状況

2001年からはTGVが乗り入れを開始したことで、駅の利用者数は著しく増加しました。具体的には、2000年の710万人から2016年には1650万人に達しています。この急激な利用者増に対応するため、地元自治体は駅の拡張計画を進めており、さらなる工事が行われています。

周辺情報

マルセイユ・サン＝シャルル駅は、周辺にも便利な施設が揃っています。例えば、ホリデイ イン エクスプレス マルセイユ サン シャルルや、イビス マルセイユ セントル ガレ サン シャルルなど、宿泊施設があり、旅行者にとっても利用しやすい環境です。また、FLiXBUSターミナルやエクス＝マルセイユ大学、ヴィクトル・ユーゴー高校などが近隣に位置しています。

隣接駅と路線

マルセイユ・サン＝シャルル駅は、さまざまな隣接駅との接続も持っています。特に、エクス＝アン＝プロヴァンスTGV駅やアヴィニョンTGV駅、リヨン・アヴィニョン方面へのアクセスが便利です。また、TERプロヴァンス＝アルプ＝コート・ダジュールなどの地域路線との接続も充実しており、広範なネットワークを形成しています。

このように、マルセイユ・サン＝シャルル駅は単なる交通手段の提供にとどまらず、地域の文化と歴史を織り交ぜた重要な交通拠点として機能しています。

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