マンフェ

カメルーンの秘境、マンフェ

マンフェ（Mamfe, Mamfé）は、カメルーン南西州マンユ地域の首都であり、ナイジェリアとの国境をなすマンユ川から50キロメートルに位置しています。ギニア湾から160キロメートル北に位置し、人口は約3万人です。

伝統と文化

マンフェは、伝統宗教（Obasinjom, Ekpe Societyなど）とそれに基づく伝統医学の中心地として知られています。家の前にはコンクリート製のモニュメントが置かれているのが特徴的です。

インフラの変遷

以前は道路の未整備が課題でしたが、近年舗装が進み、交通状況は改善されました。2011年時点では未舗装だったマンフェと周辺地域を結ぶ道路も、現在では舗装されています。

マンフェには国立病院と空港がありますが、空港は現在軍用が主で、定期便は就航していません。郵便局もあり、電報や国際電話の利用が可能です。1962年以降、平和部隊が駐留しています。

地名の由来

マンフェという地名は、ニャン語に由来します。ドイツ人がこの地を訪れた際、現地人が「Mamfie fah ?（どこに置けばいいんだ？）」と尋ねた言葉を、ドイツ人が聞き間違えたことがきっかけとされています。

多様な住民構成

マンフェは、Egbekaw村やSmall Manfe村などの小さな村から発展しました。住民はニャン語を母語とし、公用語である英語やピジン英語、Ejaghamなどの方言も使用します。ナイジェリア人の割合が高いことも特徴です。

教育

高等教育機関は限られていますが、Blessed John XXIII Minor Seminaryの設立が認可されています。また、カメルーン初の女子ボーディングスクールであるThe Queen of the Holy Rosary Collegeがあります。教員養成所や職業訓練校も存在します。

熱帯モンスーン気候

マンフェは熱帯モンスーン気候（Am）に属し、年間を通して高温多湿です。特にマンフェ盆地と呼ばれる低地にあるため、湿度が90％を超えることがあります。乾季は10月から3月で、気温は30℃を超えることが一般的です。雨季は3月から10月で、年平均降水量は3500～4000ミリメートルに達します。

地域の産業

アブラヤシ（パーム油および種子）、バナナ、ココア、コーヒー、キニーネ、堅木などが取引されています。ガソリンは、露天でガラス瓶に入れて販売されているのが特徴的です。

観光

気候は旅行者にとって快適とは言えませんが、小規模な観光産業が存在します。ドイツ時代に作られた古い橋・Mamfe Cross、マンフェ川、マンフェ大聖堂などが観光スポットです。ホテルもいくつかあり、外国人観光客を受け入れています。

マンフェは、多様な文化と自然が息づく魅力的な街です。訪れる際には、その歴史と人々に触れ、忘れられない体験をしてください。

もう一度検索