マーク・ジンドラック

マーク・ジンドラック：世界を舞台に活躍したプロレスラーの軌跡

マーク・ジンドラック(Mark Robert Jindrak)は、1977年6月26日、アメリカ合衆国ニューヨーク州オーバーン生まれのプロレスラーです。メキシコでは「マルコ・コルレオーネ」のリングネームで知られています。そのキャリアは、WCW、WWEといった大舞台から、メキシコや日本のインディー団体まで多岐に渡り、数々のタイトルを獲得。高身長を活かしたパワフルなファイトスタイルと、巨体からは想像できない軽快な空中技を武器に、世界中のプロレスファンを魅了しました。

WCW時代：タッグチームでの活躍と抗争

1999年、WCWと契約し、パワープラントでトレーニングを積んだジンドラックは、翌年、チャック・パルンボとのタッグチーム「ソウルサーファーズ」でデビュー。その後、ショーン・オヘアとのタッグを結成し、ミスフィッツ・イン・アクションと抗争を繰り広げます。さらに、ナチュラル・ボーン・スリラーズを結成し、WCW世界タッグ王座を奪取するなど、WCWにおける存在感を高めていきました。しかし、チーム内の不和からユニットは解散。オヘア＆パルンボとの抗争を経て、WCWは崩壊を迎えます。

WWE時代：浮き沈みの激しいキャリアとギミックの変遷

WCW崩壊後、WWF（後のWWE）と契約。アライアンスの一員として登場したものの、主要な役割は与えられず、傘下団体であるHWA、OVWを転々とする日々が続きます。2003年にWWEへ再昇格を果たすと、RAWに所属し、ギャリソン・ケイドとタッグを結成。WWE世界タッグ王座に挑戦するも、惜しくも敗北を喫します。その後、SmackDown!に移籍し、セオドア・ロングをマネージャーに、ナルシストギミックを演じるようになります。鏡を前に自身の肉体を愛でるパフォーマンスで話題を呼びました。カート・アングルの用心棒として活動する時期もありましたが、2005年にWWEを解雇されます。

インディー団体での活躍とメキシコでの成功

WWE解雇後は、新日本プロレスに参戦。マット・モーガンとタッグを組み、その後はNWE、DSWなどのインディー団体を渡り歩きます。2006年にはハッスルにも参戦。ソドムというギミックを演じ、タッグマッチで勝利を収めています。同年、メキシコのCMLLと契約し、「マルコ・コルレオーネ」として活躍を開始します。コルレオーネ家（ゴッドファーザー）をモチーフにしたイタリア人マフィアというギミックは、ジンドラックに新たな魅力を与えました。鈴木健想とタッグを組むなど、CMLLでも大きな成功を収めます。その後、AAAに移籍。ベテランレスラーの助っ人として活躍しますが、タイトル獲得には至らず、2010年にAAAを退団します。

CMLL復帰とトリオユニットでの活躍

再びインディー団体を転戦した後、2011年にCMLLへ復帰。ルーシュ、マキシモとのトリオユニット「ラ・テルシア・センセーション」を結成し、CMLL世界トリオ王座を獲得するという快挙を成し遂げます。2014年にはルーシュと組んでコパCMLLで優勝するなど、CMLLで長きに渡る活躍を見せます。現在もロス・インゴベルナブレスのメンバーとして活動しています。

得意技とタイトル歴

ジンドラックは、その巨体からは想像もつかない高い跳躍力によるドロップキック、パワフルな打撃技、そして、空中技を駆使した多彩な攻撃が持ち味です。フィニッシャーは状況によって使い分けるなど、戦略的な試合運びも得意としています。

主な得意技:

エア・コルレオーネ: ランニング・クロスボディ
マーク・オブ・エクセレンス: バックドロップからの叩きつけ技
左ストレート: 金属ギプスを装着した拳による強烈なストレート
ドロップキック: 高い跳躍力と正確性を誇る
ダイビング・クローズライン: トップロープからのダイビング
アルゼンチン・バックブリーカー
スープレックス、スーパープレックス

タイトル歴:

WCW世界タッグ王座 (2回)
CMLL世界トリオ王座 (1回)
コパCMLL (2014年)
IWLインターコンチネンタル王座 (1回)
ほか多数

マーク・ジンドラックは、その類まれな才能と努力によって、世界中のプロレス団体で活躍し、数々のタイトルを獲得した偉大なレスラーです。彼のキャリアは、プロレスラーとしての情熱と挑戦を体現しています。

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