メトレオン

メトレオン：サンフランシスコのエンターテイメント複合施設

メトレオンは、サンフランシスコのダウンタウンに位置する、ショッピング、エンターテイメント、レストランなどが集まった複合施設です。ソニーが手掛けた都市型エンターテイメントセンターの第1号として、1999年にオープンしました。

概要

4番通りとミッション通りの角に位置する4階建ての建物は、地下にあるモスコーンセンターの上に建設されました。ソニーは、この施設を単なるテーマパークや製品ショールームとしてではなく、ソニーブランドのイメージを向上させるための拠点と位置づけていました。

オープン当初のアトラクション

オープン当初は、通常のスクリーンとIMAXを備えた映画館に加え、様々なアトラクションがありました。

デビッド・マコーレイの『道具と機械の本』：オーディオアニマトロニクスと3D映像を組み合わせたエデュテイメント。
モーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』：子供向けの遊具エリアとレストラン。
ジャン・“メビウス”・ジローの『エアタイト・ガレージ』：オリジナルのゲームが楽しめるバー＆ゲームセンター。

2001年には、ソニー傘下のアニメ専門チャンネル、アニマックスとの共同でアニメフェスティバルが開催され、多くのアニメ作品が上映されました。

その後

オープン当初は年間600万人の来場者数を記録し、期待を集めましたが、その後、アトラクションの閉鎖やテナントの撤退が相次ぎました。「道具と機械の本」は2001年に、「かいじゅうたちのいるところ」は2004年に閉鎖されました。

「エアタイト・ガレージ」のオリジナルゲームも人気が低迷し、一部のゲームを除いて、一般的なゲームに置き換えられました。その後、「ポータル・ワン」として再オープンしましたが、内装やバー、一部のゲームを除いて、普通のゲームセンターとなりました。

15のスクリーンを備えた映画館は成功を収め、地域で最も収益性の高い映画館の一つとして、メトレオンの集客を支えています。

2006年には、ウェストフィールド・グループとフォレスト・シティ・エンタープライゼスに売却され、現在に至ります。

現在

ソニーの新製品が発売される際には、メトレオンでイベントが開催され、多くの人が集まります。

また、メトレオンには「ウォーク・オブ・ゲーム」があり、ゲーム業界に貢献した人物やキャラクターが称えられています。マリオ、リンク、ソニック・ザ・ヘッジホッグ、宮本茂、ノーラン・ブッシュネルなどの名前が刻まれた星が並んでいます。

まとめ

メトレオンは、かつてソニーが手掛けた都市型エンターテイメントセンターとして、多くの人々に親しまれてきました。オープン当初のアトラクションは姿を消しましたが、映画館やイベントスペースとして、現在もサンフランシスコのエンターテイメントシーンを支えています。

関連項目

メディアージュ: ソニーがメトレオンに続いて展開した都市型エンターテイメントセンター。

外部リンク

* Metreon Website

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