メンターナ

メンターナ（Mentana）は、イタリア共和国ラツィオ州ローマ県に位置する、人口約23,000人のコムーネ（基礎自治体）です。ローマ県東部に位置し、県都ローマからは約23kmの距離にあります。

地理

位置・広がり

メンターナは、ローマ県の東部に位置しています。ローマからの距離は約23kmです。

隣接コムーネ

メンターナに隣接するコムーネは以下の通りです。

フォンテ・ヌオーヴァ
モンテロトンド
パロンバーラ・サビーナ
ローマ
サンタンジェロ・ロマーノ

気候分類・地震分類

メンターナの気候は、イタリアの気候分類において「zona D, 1641 GG」に分類されます。また、地震リスク階級では「zona 2B (sismicità media)」に分類され、中程度の地震リスクがある地域です。

歴史

メンターナの古代の名称はノメントゥム（Nomentum）であり、ローマからノメンターナ街道が通じていました。古代ローマ時代には、ラティウム同盟の一員としてローマと戦った歴史があります。

リウィウスの記録によると、ノメントゥムはローマ王タルクィニウス・プリスクスの時代にローマと戦い、その後、タルキニウスによって攻略された都市の一つです。ラテン人の町でしたが、一部はサビニ人に属していたと考えられています。

紀元前499年または紀元前496年頃、レギッルス湖畔の戦いでローマに敗れたラティウム連合軍の一員となり、紀元前338年にはローマに占領されました。その後、都市には投票権のないローマ市民権が与えられました。都市の行政長は、帝政期に至るまでディクタトル（独裁官）の称号を有していました。

プリニウスやマルティアリスは、この地域の豊かさをしばしば称賛しました。

741年には、ランゴバルド人によって一時的に占領され、住民はノメンターナ街道上に建設された、より防衛に適した新しい市街地に移されました。799年11月23日には、ローマ教皇レオ3世とカール大帝がこの地で会合しました。

10世紀から11世紀にかけて、ノメントゥムの城はローマのクレスチェンツィ家の所有となりました。1058年にはノルマン人によって城が破壊され、人口は大幅に減少しました。その後、カポッツィ家のものとなり、後にローマ教皇はサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラのベネディクト会修道士に都市を委ねました。

15世紀にはオルシーニ家の支配下に入り、1484年には地震による被害を受けました。1594年にはヴェナフロ公ミケーレ・ペレッティの手に渡り、以後ペレッティ家の封地となりました。1655年にはボルゲーゼ家のマルカントーニオ・ボルゲーゼの支配下に入りました。

1867年11月3日には、ジュゼッペ・ガリバルディ率いる義勇兵と教皇軍・フランス軍部隊との間で戦闘が行われました（メンターナの戦い）。この戦いは教皇軍・フランス軍の勝利に終わり、この戦闘で死亡した義勇兵の集団墓地には記念碑が建てられています。

行政

分離集落

メンターナには、以下の分離集落（フラツィオーネ）があります。

Casali
Castelchiodato
Mezzaluna

脚注

外部リンク

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