メータ (小惑星)

小惑星メータの詳細

小惑星メータ（1050 Meta）は、小惑星帯に位置する小惑星の一つです。1925年9月14日に、ドイツのハイデルベルクにあるケーニッヒシュトゥール天文台で、天文学者カール・ラインムートによって発見されました。

軌道と分類

メータは、エウノミア族に分類されます。エウノミア族は、小惑星帯の中心部に位置するS型小惑星のグループで、5600個以上の小惑星で構成されています。メータは太陽から2.2AUから3.1AUの範囲を公転しており、その公転周期は約4年3ヶ月（約1550日）です。軌道離心率は0.18、軌道傾斜角は約12°です。

発見自体は1925年ですが、観測弧は1908年から始まっており、正式な発見よりも17年も前の観測データが存在しています。これは、過去の観測記録から後になってメータの存在が確認されたことを意味します。

物理的特性

メータは、同じエウノミア族の天体と同様に、S型小惑星であると推定されています。S型小惑星は、ケイ酸塩を主成分とする岩石質の天体です。

自転周期

2006年10月には、フランスの天文学者René Royによって、メータの自転による光度曲線が測定されました。この分析から、光度の変動は振幅0.46等級で、自転周期は6.142時間であることが判明しました。この自転周期は、メータが縦長の形状をしていることを示唆しています。

さらに、Lowell Photometric Databaseのデータに基づいて2016年に公表された光度曲線データによると、メータの自転周期は、2つのスピン軸（黄道座標で(60.0°,-42.0°)と(198.0°,-79.0°)）において6.14188時間と非常に正確に測定されています。

直径とアルベド

日本の人工衛星あかりとNASAのNEOWISEによる観測では、メータの直径は8.773kmから10.03kmであり、表面のアルベド（反射率）は0.294から0.364であることが明らかになりました。一方、Collaborative Asteroid Lightcurve Link（CALL）は、(15)エウノミアのデータから、メータのアルベドを0.21と推定しています。絶対等級12.2から計算すると、直径は約10.53kmとなります。

名称

この小惑星の名称の由来となった人物や出来事については、公式な記録が残っていません。名称の由来が不明な小惑星の一つです。

名称の由来が不明な小惑星

メータのように、名称の由来が公式に言及されていない小惑星は、全部で120個あります。これらの小惑星は、小惑星番号が若く、(164)エヴァや(1514)リクーザなど、1876年から1930年代にかけて発見されたものがほとんどです。これらの小惑星の発見者は、オーギュスト・シャルロワ、ヨハン・パリサ、マックス・ヴォルフ、そしてメータの発見者であるカール・ラインムートなどが主です。

参考文献

[JPL Small-Body Database]]: [1050 Meta
Collaborative Asteroid Lightcurve Link (CALL): Meta

関連項目

小惑星の一覧 (1001-2000)

外部リンク

1050 Meta - JPL Small-Body Database
接近アプローチ
発見
天体暦
軌道図
軌道要素
物理パラメータ

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