モニエル・モニエル＝ウィリアムズ

サー・モニエル・モニエル＝ウィリアムズ

モニエル・モニエル＝ウィリアムズ（1819年11月12日生まれ、1899年4月11日没）は、イギリスの著名な東洋学者であり、特にサンスクリット学において高い評価を受けた人物です。オックスフォード大学の第2代サンスクリット教授としても知られ、彼の編纂したサンスクリット辞典は現在も広く使用されています。この辞典は、サンスクリット語を学ぶ上での重要なリソースとなっています。

経歴のハイライト

モニエル＝ウィリアムズは、ボンベイでイギリス東インド会社の測量主任であった父の三男として生まれました。本来の姓はウィリアムズでしたが、後にインド帝国勲章の叙勲時に「モニエル」を加えました。1822年に家族と共にイギリスに移住し、1837年にはオックスフォード大学ベリオール・カレッジに入学が許可されました。

しかし、1839年にはインドでの文官職に就くことになり、一時的にオックスフォードを離れることに。東インド会社カレッジに進学し、1840年に卒業しましたが、第一次アフガン戦争で兄を失ったことや母の反対により、最終的にはオックスフォードに復学しました。ベリオール・カレッジが定員に達していたため、ユニバーシティ・カレッジに入学し、初代サンスクリット教授ウィルソンからサンスクリットを学びました。

1844年、モニエル＝ウィリアムズはオックスフォードを卒業し、東インド会社カレッジでサンスクリットやペルシア語、ヒンドゥスターニー語を教えました。1858年にはインドの統治がイギリス国王の手に移ることに伴い、カレッジが閉校され、彼はチェルトナム大学に移籍しました。その後、1860年にウィルソンが没すると、モニエル＝ウィリアムズは後任のサンスクリット教授に就任しました。

彼はオックスフォードにインド研究所を設立するために尽力し、1883年にはついに設立されましたが、健康上の理由から1887年から大学の職務から引退し、その後は南フランスで生活しました。1899年にカンヌで亡くなりました。

受賞と栄典

モニエル＝ウィリアムズは、1886年にインド帝国勲章のナイトに叙勲され、1889年にはナイト・コマンダー（K.C.I.E.）の称号も授与されました。これらの受賞は、彼の学問的成就とインド学全体への貢献を象徴するものです。

主な著書

• - 『シャクンタラー；または、指輪によって認識されたシャクンタラー』（1853年、翻訳付）
• - 『シャクンタラー；または、失われた指輪』（1872年、第4版）
• - 『実用サンスクリット文法』（1857年、第2版）
• - 『ナラ王物語』（1860年）
• - 『サンスクリット英語辞典』（1872年）
• - 『インドの智慧』（1875年、第2版）

これらの著書は、サンスクリット語やインド文化に関する知識を深めるための貴重な資源として評価され続けています。モニエル＝ウィリアムズは、インド文学や宗教に関する啓蒙書も数多く執筆し、彼の学問は今も多くの人々に影響を与えています。

彼の確固たる業績は、現在も日本や世界中の学術界において、高い評価を受け続けており、サンスクリット語学習の礎を築いたことは間違いありません。

もう一度検索