モルドバ共和国共産党

モルドバ共和国共産党（PCRM）

モルドバ共和国共産党（PCRM）は、ウラジーミル・ヴォローニンが率いるモルドバの共産主義政党です。欧州左翼党に加盟しています。旧ソ連構成国において、同国崩壊後に最初に本格的な与党となった共産主義政党でもあります。

歴史

1994年に結党されました。1996年の大統領選挙では、ヴォローニンを統一候補として擁立しましたが、得票率は10.3%で3位に終わりました。しかし、同選挙の第2回投票ではペトル・ルチンスキーを支持し、その勝利に貢献。与党として2名が閣僚入りしました。

1998年議会選挙

「社会主義社会の再生」を掲げて戦った1998年の議会選挙では、得票率30.1%で40議席を獲得し、議会第1党となりました。しかし、中道右派の民主主義と改革同盟が連立与党となったため、野党に留まりました。翌年末には、ルチンスキーがヴォローニンを大統領に指名しましたが、議会の支持を得られず失敗に終わりました。続く2001年2月の議会選挙では、得票率49.9%と躍進し、101議席中71議席を獲得しました。

2001年議会選挙

議会で圧倒的多数となったことを背景に、2001年4月、ヴォローニンが大統領に選出されました。また、憲法裁判所の決定により、大統領の政党党首の兼任が可能となったため、ヴォローニンが党首に再任されました。

2005年議会選挙

2005年の議会選挙でも与党として勝利を収め、ヴォローニンが引き続き大統領に留まりました。さらに、ジナイダ・グレチャヌイが首相に、マリアン・ルプがモルドバ議会議長に就任しました。ヴォローニン政権下では、国営企業の民営化が行われ、欧州連合加盟への動きが本格化しました。

2009年議会選挙

2009年4月の議会選挙とその後の暴動により、国内情勢は一気に緊迫化しました。議会解散に伴い、7月に急遽選挙が行われることとなり、新大統領の選出が困難となりました。混迷の中で実施された7月の選挙では、得票率が45.07%に後退。一方、自由民主党、自由党、民主党、我がモルドバ同盟党の4党から成る欧州統合同盟が躍進し、連立政権を樹立したため、PCRMは野党となりました。ルプやイゴル・ドドンなど、多くの党員が離党しました。

イデオロギー

2008年に採択された党則によると、第1条でモルドバ共和国共産党を「思想及び伝統の観点から（ソビエト）モルドバ共産党の合法的な後継政党」と位置づけています。しかし、実際の政策との整合性については議論が続いており、エコノミスト誌に至っては、党名こそ「共産主義」を掲げているものの、実態は中道右派政党と見なしています。2011年には、「真の共産党」を標榜してモルドバ共産党が結党されました。

選挙公約

近年では、国家の目標として次の4つを掲げています。

新たな生活の質
経済の近代化
欧州統合
社会の団結

選挙結果

議会選挙

（選挙結果の表など、詳細なデータがあればここに記述）

脚注

（脚注情報があればここに記述）

外部リンク

* pcrm.md PCRM 党公式サイト

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