モロッコの行政区画

モロッコの行政区画

モロッコは、歴史的に様々な行政区画を経て、現在の形に至っています。本稿では、その変遷と現状について解説します。

現在の地方（2015年～）

2015年以降、モロッコは12の地方に区分されています。この区分には、係争地である西サハラも含まれています。

タンジェ＝テトゥアン＝アル・ホセイマ地方
オリエント地方
フェズ＝メクネス地方
ラバト＝サレ＝ケニトラ地方
ベニ・メラル＝ヘニフラ地方
カサブランカ＝セタット地方
マラケシュ＝サフィ地方
ドラア＝タフィラルト地方
スース＝マッサ地方
ゲルミン＝オウィド・ノウン地方（西サハラの一部を含む）
ラユーン＝サキア・エル・ハムラ地方（西サハラ）
ダフラ＝オウィド・エッ＝ダハブ地方（西サハラ）

これらの地方の人口は、2014年の国勢調査に基づいています。ただし、西サハラについては、サハラ・アラブ民主共和国が実効支配する地域を除いた、モロッコ政府の実効支配地域のみの統計となっています。

過去の行政区画

1997年～2015年

1997年から2015年までは、16の地方に分けられていました。この区分も、西サハラを含んでいます。

1997年以前

1997年以前は、7つの地方に区分されていました。

下位行政区画

地方の下位区分として、13の県（Prefecture）と62の州（Province）が設置されています。県は主に都市化が進んだ地域に置かれる傾向があります。これらの区分にも、西サハラの実効支配地域が含まれています。

西サハラ

ゲルミン＝オウィド・ノウン地方、ラユーン＝サキア・エル・ハムラ地方、ダフラ＝オウィド・エッ＝ダハブ地方の3地域は、西サハラに位置します（ただし、ゲルミン＝オウィド・ノウン地方の一部地域を除く）。西サハラの帰属については、サハラ・アラブ民主共和国（ポリサリオ戦線）とモロッコ王国が領有を主張しており、国際的な議論の対象となっています。

モロッコは、「砂の壁」と呼ばれる軍事境界線を設定し、壁の西側の大部分を実効支配しています。西サハラの総面積は266,000km²ですが、「砂の壁」より東側のサハラ・アラブ民主共和国の実効支配地域（「解放区」）は82,500km²であり、モロッコの実効支配地域は183,500km²となります。

関連項目

モロッコの都市の一覧
ISO 3166-2:MA
ISO 3166-2:EH
サハラ・アラブ民主共和国
ポリサリオ戦線
スペイン領サハラ
砂の壁

出典

(実際の出典元をここに記載)

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