モンテ・カセム

モンテ・カセム

モンテ・カセム（Ahmed Mumtaz Masoon Cassim）氏は、1947年7月29日にスリランカのコロンボで生まれた工学者です。現在は、公立大学法人国際教養大学の理事長兼学長を務めています。

プロフィール

カセム氏は、建築学、都市工学、環境科学、国土計画、地域産業政策、国際援助政策論、国際的な産学連携に関する研究など、幅広い分野を専門としています。マレーシア経済学会の終身会員でもあります。

教育者としては、学校法人立命館の理事補佐、立命館アジア太平洋大学の第2代学長、立命館国際平和ミュージアムの館長、そして学校法人大学院大学至善館の学長を歴任しました。

経歴

1970年8月、スリランカ大学自然科学部建築学科を卒業。
1972年1月、スリランカ工学技術公団デザインコンサルタント部（建築士）として勤務した後、国費留学生として来日。同年9月には大阪外国語大学の日本語プログラムを修了しました。
1973年3月、横浜国立大学大学院工学系研究科研究生を修了。
1974年3月には東京大学大学院工学系研究科研究生を修了し、同年より一般財団法人日本地域開発センターの研究員・コーディネーターとして1981年まで勤務しました。
1976年3月、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程を修了。
1976年から1977年まで、マレーシア科学大学居住・建築・計画学部講師、大学院設立委員会秘書を務めました。
1980年から1984年まで、三井建設設計部で建築士として勤務。
1981年にはARU都市建築コンサルタント（地域開発計画）に参画しました。
1982年3月、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程を単位取得満期退学。
1985年より、国際連合地域開発センター（UNCRD）主任研究員を務めました。
1994年4月、立命館大学国際関係学部教授に就任し、1996年4月には立命館大学政策科学部教授に就任。2004年3月まで務めました。
2000年から2004年3月まで、立命館大学国際教育・研究推進機構長を務め、2004年4月には第2代立命館アジア太平洋大学学長/教授、学校法人立命館副総長に就任しました。
2010年には、日米研究インスティテュート副理事長に就任。
2013年、学校法人立命館総長特別補佐、理事補佐に就任。
2014年には、沖縄平和賞選考委員会委員に就任し、同年、国際教養大学理事に就任しました。
2016年11月には、「私学教育振興及び日本・スリランカの相互理解の促進に寄与」したことが評価され、瑞宝中綬章を受章しました。
2018年8月、大学院大学至善館の学長に就任。
2021年6月1日、国際教養大学理事長兼学長に就任。

その他、日越大学（VJU）理事、沖縄科学技術大学院大学評議会副議長、スリランカ首相上席補佐官、開志専門職大学客員教授、公益財団国際文化会館評議員等も務めています。

受賞歴

2016年：瑞宝中綬章
2017年：スリランカ政府・国民英雄（Vidya Nidhi）

関連人物

マヒンダ・ラージャパクサ（スリランカ元首相）
ゴーターバヤ・ラージャパクサ（スリランカ前大統領、元首相）
ラニル・ウィクラマシンハ（スリランカ前首相）

外部リンク

モンテ・カセム - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
モンテ・カセム - researchmap
モンテ・カセム - J-GLOBAL

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