モーニングアップル

『モーニングアップル』は、1985年4月6日から1986年9月27日まで、フジテレビ系列で毎週土曜8:30 - 9:55（JST）に生放送されていた関西テレビ制作の朝のワイドショーです。

番組概要

この番組は、司会に桂三枝（現・六代目桂文枝）を迎え、1985年度は宮崎総子、1986年度は松原千明がパートナーを務めました。アシスタントには町田ひろ子、渡瀬ゆき、藤尾美紀、天気担当には福井敏雄が出演していました。

放送開始の背景

番組開始のきっかけは、桂三枝が1977年4月から担当していた『クイズDEデート』の司会を1984年3月に降板したことにあります。この降板は、関西テレビ側の事情によるもので、同局は『クイズDEデート』を人気番組にした三枝に対し、降板後に新たな番組を制作することを打診しました。三枝が「朝に全国ネットで放送されるワイドショーの司会」を希望したことから、『モーニングアップル』の企画が立ち上がりました。

前身番組と桑原征平の存在

『モーニングアップル』が編成された関西テレビ制作の土曜朝ワイドショー枠では、桑原征平が3代前の番組『ハイ!土曜日です』からレギュラー出演していました。桑原は「征平の挑戦!」という企画で全国的な知名度を得ており、その後もサブ司会やメイン司会を担当していました。しかし、『モーニングアップル』開始に伴い、桑原は番組から離れることになりました。

桑原は、『土曜!100%』の終了には納得していなかったものの、関西テレビは彼の労をねぎらい、長期の有給休暇を計画しました。その一方で、桑原はフジテレビ制作の『おはよう!ナイスデイ』の司会に抜擢され、東京支社から出向という形で番組に出演することになりました。

番組の終了とその後

『モーニングアップル』は、桑原の出向2年目の途中で終了しました。後継番組『シュートinサタデー』では、司会に釜本邦茂、レギュラーに山本浩之を迎えましたが、わずか半年で終了しました。その後、桑原が関西テレビに復帰し、上沼真平プロデューサーの計画で『土曜大好き!830』の司会を務め、同番組は10年間放送される長寿番組となりました。

特記事項

1985年8月17日放送分では、日本航空123便墜落事故に関する報道を中心に放送内容が変更されました。

桂三枝は、『モーニングアップル』終了後も、『桂三枝のにゅーすコロンブス』で司会を務めましたが、同番組も1年半で終了しています。

このように、『モーニングアップル』は、関西テレビの朝のワイドショー枠における様々な変遷の中で生まれた番組であり、その後の番組にも影響を与えたと言えるでしょう。

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