ヤロスラフスキー駅

ヤロスラフスキー駅

ヤロスラフスキー駅（ロシア語: Ярославский вокзал）は、ロシアの首都モスクワに位置する、ロシア鉄道の主要なターミナル駅の一つです。コムソモーリスカヤ広場に面しており、モスクワの9つのターミナル駅の中で最も乗降客数が多いことで知られています。この駅は、シベリア鉄道やヤロスラヴリ方面の近郊電車の起点となっており、その名称は、ヤロスラヴリ方面への列車が発着することに由来しています。

概要

ヤロスラフスキー駅は、シベリア鉄道の長距離列車の多くが午後に出発する拠点であり、オムスク、ウラジオストク、ウランバートル、北京、平壌など、広範囲にわたる都市への旅がここから始まります。駅は1862年に開業し、現在の駅舎は、1902年から1904年にかけて建築家ヒョードル・シェーフテリの設計により、ロシアの古い城塞（クレムリン）を模して建設されました。この駅舎は、外壁に美しい彩色タイルが貼られている点が特徴的です。また、駅舎にはソビエト連邦を表すキリル文字の頭文字「СССР」のマークが残されています。

歴史

ヤロスラフスキー駅は、ペテルブルクスキー駅（現レニングラツキー駅）に次いで、1862年に建設されたモスクワで2番目のターミナル駅でした。現在のネオ・ロシア様式の駅舎は、1902年から1904年にかけてヒョードル・シェーフテリによって建設されました。1910年には、建築家レフ・ケークシェフによってプラットホームとコンコースが拡張されました。その後、1965年から1966年、そして1995年には大規模な拡張工事が行われました。今日では、1日に300編成もの列車が発着する巨大ターミナル駅に成長しています。

駅構造

ヤロスラフスキー駅は、10面16線の頭端式ホームを持つ地上駅です。駅舎内には、カフェや薬局などのテナントが入っており、旅行者や地元の人々にとって便利な施設が整っています。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

コムソモーリスカヤ広場：駅前広場として、多くの人が行き交う場所です。
ツェントラリニ・ドム・クリトゥリ・ジェレズノドロジュニコフ：鉄道員の文化センターです。
ウニヴェルマク・モスコフスキー：大型ショッピングモールです。
ホテルレニングラード：近隣のホテルの一つです。
アルビトラシュニ・スド・モスコフスコイ・オーブラスチ：モスクワ地方の仲裁裁判所です。

近接する鉄道駅・地下鉄駅

ヤロスラフスキー駅は、他の鉄道駅や地下鉄駅との接続も便利です。

ロシア鉄道
レニングラーツキー駅：サンクトペテルブルク方面、サプサン号が発着します。
カザンスキー駅：カザン方面への列車が発着します。
モスクワ地下鉄
ソコーリニチェスカヤ線 コムソモーリスカヤ駅
環状線 コムソモーリスカヤ駅

隣の駅

ロシア鉄道
シベリア鉄道：ロシア号、3・4列車、5・6列車、ヴォストーク号、エニセイ号、タミチ号などが発着します。
ヤロスラフスキー駅 - ウラジーミル駅
ヤロスラヴリ近郊鉄道
ヤロスラフスキー駅 - モスクワIII駅

外部リンク

* [モスクワ]]III駅時刻表（ヤンデックス乗換案内） ([http://metroblog.ru/post/1394/）

ヤロスラフスキー駅は、その歴史的な建築と、モスクワとロシア各地を結ぶ交通の要として、非常に重要な役割を果たしています。

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