ユニオンモデル

ユニオンモデルについて

ユニオンモデルは、1950年代に埼玉県川口市で設立された模型メーカーで、様々な航空模型の製造・販売を行っていました。特にライトプレーンやラジコン機などの分野で知られ、またプラモデルの生産にも力を入れていました。ユニオンモデルは、模型製作の初期から多岐にわたる製品ラインを展開しました。

設立と初期の製品

ユニオンモデルは、設立当初は主にゴム動力機を対象にしていました。この時期、飛行機模型における技術革新が進む中、ユニオンモデルもその波に乗り、マイクロプレーンやRC（ラジコン）プレーンの製造販売を始めました。特に1970年代や1980年代には、ダクテッドファンを利用したフリーフライト機やRC機のラインアップも揃えていました。

1980年代と製品の多様化

1980年代には、ユニオンモデルは発泡スチロール製のゴム動力のプロペラ機や、ゴムを使ったジェット機のスケールモデルの販売を開始しました。これにより、多様な製品が市場に登場し、模型愛好者から広く支持を受けました。また、自動車やオートバイのプラモデルも生産し、特にオートバイのモデルは1/15や1/12スケールで数多くリリースされていました。

プラモデル市場での展開

ユニオンモデルは1979年に本格的にプラモデルの生産を開始し、特にオートバイと自動車に注力しました。自動車モデルは主に1/24スケールで展開され、さらに1/25、1/20、1/16などのバリエーションも含まれていました。これらのモデルには、他のメーカーが製造した金型も使用されており、特に旧緑商会や永大、フランスのエレールなどとの連携が見られました。

航空機モデルとキャラクターモデル

ユニオンモデルの航空機モデルは、特に1/288スケールのスペースシャトルが印象的でした。このキットは輸送状態や打ち上げ状態など、異なるバリエーションで販売され、手頃なサイズのために人気を博しました。さらに、アメリカのレベルからのOEM版や、韓国のメーカーによるコピーキットも存在します。また、ロシアのSTC START社からは、同スケールに合わせたロシア製のロケットモデルもリリースされました。

キャラクターモデルにおいては、1/60スケールで装甲騎兵ボトムズに基づくモデルを展開しており、様々な機体が人気を集めました。特にタカラのSAKシリーズに漏れた製品や、旧緑商会製の原子力潜水艦シービュー号などの限定復刻も話題になりました。

会社の変遷とその後

2007年11月にユニオンモデル株式会社は業務を終了し、2008年からは有限会社スタジオミドが「ユニオン・モデル」として引き継ぎ、ライトプレーンとラジコン関連の製品を提供し続けています。ユニオンモデルの歴史は、模型愛好家たちに長い間親しまれてきた軌跡でもあります。このように、ユニオンモデルは日本の模型業界において重要な存在であり続けました。

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