ヨエニス・セスペデス

ヨエニス・セスペデス・ミラネス

ヨエニス・セスペデス・ミラネス（Yoenis Céspedes Milanés）は、1985年10月18日にキューバのグランマ州カンペチュエラで生まれた元プロ野球選手で、主に外野手として活躍しました。右投右打のスラッガーで、その圧倒的な打撃力から「ラ・ポテンシア（ザ・パワー）」という愛称で知られています。弟のヨエルキ・セスペデスもまたプロ野球選手であり、彼の成績も注目されています。セスペデスの代理人は、著名なラッパーであるジェイ・Zが経営するロック・ネーション・スポーツです。

経歴

キューバ時代

セスペデスは、名門のマニュエル・ファハルド国立体育大学を卒業後、2003年からキューバ国内リーグのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルでアラサネス・デ・グランマに所属しました。彼は2007年のパンアメリカン競技大会や2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシックにキューバ代表として出場し、特にWBCでは全試合に出場し、見事な成績を残しました。2010-2011シーズンには打点王と本塁打王に輝くなど、彼がキューバでいかに優れた選手であったかを証明しました。2011年11月にはドミニカ共和国に亡命し、MLBへの道を切り開きました。

アスレチックス時代

アメリカメジャーリーグに進出したセスペデスは、2012年にオークランド・アスレチックスと3600万ドルの4年契約を交わします。この契約は、亡命キューバ選手として過去最高額での契約となりました。同年彼は129試合に出場し、23本塁打、82打点をマークしました。メジャーデビューは東京ドームで行われた日本開幕戦で、オールスターゲーム票では2位に入賞しました。2013年にはホームランダービーで優勝し、2014年にはついにオールスターゲームにも出場しました。

レッドソックスとタイガース時代

2014年、アスレチックスからボストン・レッドソックスに移籍。移籍後も活躍し、152試合に出場して自己最多の打点を挙げました。その後デトロイト・タイガースに移籍し、レギュラーとして安定した成績を残しました。特に2015年には、打率.293、18本塁打などの好成績を収め、左翼手としての守備も光りました。

メッツ時代

2015年にはニューヨーク・メッツに移籍し、このシーズンも57試合に出場しました。2016年には自己最高の31本塁打を挙げ、自身2度目のオールスターゲームにも選出されましたが、故障が相次ぎました。メッツとの契約を更新し、その後も高いパフォーマンスを維持し続けました。ファン投票で選出されたオールスターゲーム出場も果たしましたが、故障に悩まされた時期が続いたことが痛手となりました。

引退とその後

2020年にはMLBに再び出場したものの、シーズン途中での辞退を表明。その後は試合に出場することなく、2022年にはドミニカ共和国のウィンターリーグでプレーしました。セスペデスはそのキャリアを通じてシルバースラッガー賞やゴールドグラブ賞を受賞し、MLBオールスターゲームにも2回選出されるなど、野球界に名を残す選手となりました。

プロフィールと人物

セスペデスの母親は元ソフトボール選手で、2000年シドニーオリンピックに出場を果たしたエステラ・ミラネスです。彼は家族に支えられながら、野球の道を歩み続けてきました。その功績は、今なお多くのファンに記憶され、尊敬されています。

もう一度検索