ライアン・タネヒル

ライアン・タネヒル：逆境を乗り越え、 タイタンズを牽引するQB

ライアン・ティモシー・タネヒル三世（Ryan Timothy Tannehill III）は、1988年7月27日生まれのアメリカンフットボール選手。テネシー・タイタンズのクォーターバック（QB）として活躍しています。ラボックで生まれビッグスプリングで育ちました。彼は多様な経歴を持ち、高校時代から大学時代、そしてプロの世界へと、様々な困難を乗り越えながら成長を遂げてきました。

ハイスクール時代：多才なアスリート

タネヒルは、高校時代からその才能を発揮していました。当初はディフェンシブバックとしてプレーしましたが、3年生の時にクォーターバックに転向。すると、パスで2,510ヤード、ランで922ヤードを獲得する活躍を見せました。4年生の時には、肩の脱臼に見舞われながらも、パスで5,258ヤード、ランで617ヤードを記録し、チームをプレーオフに導きました。また、パンターとしても平均39.2ヤード、最長84ヤードを記録するなど、多才ぶりを発揮。陸上競技でも300メートルハードルで41秒24、三段跳びで13m19cmを記録しています。

大学時代：苦難を乗り越えてQBへ

テキサスA&M大学に進学後、1年目はレッドシャツで終えましたが、2年目にマイク・シャーマンがヘッドコーチに就任すると、先発QBの座を争うことになります。しかし、WRにコンバートされ、5試合目で12回のレシーブで大学の新人記録となる210ヤードを獲得。その後もレシーブ回数と獲得ヤードで大学の新人記録を更新しました。2010年カンザス大学戦でQBとして出場すると、パス16回中12回成功、155ヤードを獲得、3タッチダウンをあげました。テキサス工科大学戦では大学記録となる449ヤードをパスで獲得。2011年には、全13試合で先発QBを務め、パスで3,744ヤードを獲得、29タッチダウンを記録しました。

プロ入り後：ドルフィンズからタイタンズへ

2012年のNFLドラフトで、マイアミ・ドルフィンズから1巡目全体8位で指名を受け、入団。2019年3月15日、テネシー・タイタンズにトレードされ、新たなスタートを切りました。タイタンズでは、エースQBとしてチームを牽引し、数々の記録を打ち立てています。2019年シーズンには、QBレイティング117.9、パス試投1あたり9.6ヤード獲得のNFL記録を樹立。チームをプレーオフに導き、自身もプロボウルに選出され、カムバック賞を受賞しました。

プレースタイルと評価

タネヒルは、正確なパスと高い運動能力を兼ね備えたQBです。ポケット内での冷静な判断力と、プレッシャーの中でもパスを投げ切る強さを持っています。また、ランプレーでも積極的にボールを運び、チームに貢献します。そのプレースタイルは、多くのファンを魅了し、高い評価を得ています。

NFL記録と達成記録

パス連続成功：25回（2018年 フィリップ・リバースとニック・フォールズのとタイ記録）

マイアミ・ドルフィンズ記録

1シーズンあたりのパス成功数：392（2014年）
新人選手によるパス成功数：282
キャリアパス成功率：62.2%
シーズンパス成功率（パス試投500回以上）:66.4%
新人選手によるパス獲得ヤード：3,294ヤード
新人選手によるパス試投回数：484
QBによる最長ラン：48ヤード
新人QBによる最長：31ヤード

テネシー・タイタンズ記録

シーズンQBレイティング：117.5（2019年）
* シーズンパス1投あたりの平均獲得ヤード：9.59（2019年）

ライアン・タネヒルは、その卓越した才能と努力で、アメリカンフットボール界に名を刻む選手となりました。彼の今後の活躍から目が離せません。

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