ライトパブリシティ

株式会社ライトパブリシティ：日本の広告制作を牽引する老舗プロダクション

株式会社ライトパブリシティは、東京都中央区銀座に本社を構える、日本を代表する広告制作プロダクションです。1951年に日本初の広告制作専門会社として設立されて以来、数々の革新的な広告を世に送り出し、日本の広告業界に多大な影響を与えてきました。

概要・歴史

ライトパブリシティの創設者は、日本工房（後の国際報道工芸株式会社）に在籍していた信田富夫氏です。日本工房は、名取洋之助氏が主宰し、海外向けに日本の文化を紹介する雑誌『NIPPON』を制作していました。1945年の解散後、信田氏は村越襄氏、波多野富仁夫氏らと共にライトパブリシティを設立しました。

同社は、広告・CMの企画・制作を主な事業として展開。土屋耕一氏や秋山晶氏といった著名なコピーライター、細谷巌氏や田中一光氏、浅葉克己氏、山下勇三氏、和田誠氏などのアートディレクター、篠山紀信氏や坂田栄一郎氏などのフォトグラファーなど、多くの才能あるクリエイターが在籍し、数々の記憶に残る広告作品を制作してきました。

クリエイター育成の場として

ライトパブリシティは、クリエイターの育成機関としての役割も担っており、多くのクリエイターが同社から独立し、その活躍が新たな才能を引き寄せています。

コピーライター

現在、同社のCEOを務める秋山晶氏は、1968年から50年以上にわたり、キユーピーマヨネーズの広告を手がけています。アートディレクターの細谷巌氏と共に、長年にわたりキユーピーマヨネーズのブランドイメージを確立し、その広告は多くの人々に愛されています。秋山氏は、アメリカで最先端だった広告クリエイティブの手法であるノン・グラフィックを日本に導入した人物としても知られています。また、回文作家として知られる土屋耕一氏も同社の出身です。

写真家

篠山紀信氏とホンマタカシ氏という、日本写真史を代表する二人の写真家がライトパブリシティに所属していたことは特筆に値します。彼らの共通点は、ヌード写真、人物写真、風景写真（特に東京の都市写真や建築写真）、ブツ撮りなど、写真で表現できるあらゆるものを被写体として捉える姿勢です。この姿勢は、広告制作会社出身であることが大きく影響していると考えられます。1960年代のカメラ毎日には、ライトパブリシティをはじめとする広告写真出身の写真家の作品が数多く掲載されました。

主な出身者

秋山晶（コピーライター）
朝倉勇（アートディレクター）
浅葉克己（アートディレクター）
細谷巌（アートディレクター）
田中一光（アートディレクター）
土屋耕一（コピーライター）
小島良平（アートディレクター）
服部一成（グラフィックデザイナー）
和田誠（イラストレーター、アートディレクター）
篠山紀信（写真家）
早崎治（CMディレクター）
石川賢治（写真家）
坂田栄一郎（写真家）
目羅勝（アートディレクター）
鈴木恒夫（アートディレクター）
杵島隆（写真家）
ホンマタカシ（写真家）
サノ☆ユタカ（アートディレクター）
影山光久（映像ディレクター）
山下勇三（アートディレクター）

ライトパブリシティは、長年にわたり日本の広告業界を牽引し、数々の才能あるクリエイターを輩出してきました。その創造性と革新性は、これからも日本の広告界に大きな影響を与え続けるでしょう。

ライトパブリシティ公式サイト

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