ライヴ…イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ

ホワイトスネイクのライブアルバム『ライヴ…イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ』は、1980年にリリースされました。このアルバムは、日本で先行発売された『ライヴ・アット・ハマースミス』に続くライブ作品として企画されました。

特筆すべきは、イギリスでのリリース形態です。母国イギリスでは、『ライヴ・アット・ハマースミス』の内容を含んだ2枚組LPとして発売され、ファンにとっては非常に貴重な内容となりました。この2枚組LPは、バンドの熱いライブパフォーマンスを余すところなく伝えています。

2007年には、このアルバムはリニューアルされ、イギリス盤と日本盤の両方が、『ライヴ・アット・ハマースミス』をディスク2に追加した2枚組CDとして統一されました。さらに、1980年にシングルとしてリリースされ、全英チャートで51位を記録した「ハート・オブ・ザ・シティ」のライブバージョンが追加収録され、アルバムの価値を一層高めました。

アルバムタイトルは、ベーシストのニール・マーレイの提案によって決定されました。このタイトルは、ライブアルバムが持つ熱気と、バンドがパフォーマンスを行う都市の中心部のエネルギーを見事に表現しています。

収録曲は以下の通りです。

1. カム・オン - Come On
2. スウィート・トーカー - Sweet Talker
3. ザ・シャドー・オブ・ザ・ブルース - Walking in the Shadow of the Blues
4. ラヴ・ハンター - Love Hunter
5. ハート・オブ・ザ・シティ - Ain't No Love in the Heart of the City
2007年の再発CDで追加
6. フール・フォー・ユア・ラヴィング - Fool for Your Loving
7. エイント・ゴナ・クライ・ノー・モア - Ain't Gonna Cry No More
8. レディ・アン・ウィリング - Ready an' Willing
9. テイク・ミー・ウィズ・ユー - Take Me with You

これらの曲は、ホワイトスネイクの代表的な楽曲であり、ライブパフォーマンスの迫力とバンドの演奏力の高さが際立っています。特に「ハート・オブ・ザ・シティ」は、ライブならではのアレンジと、デイヴィッド・カヴァデールの力強いボーカルが聴きどころです。

参加ミュージシャンは、以下の通りです。

デイヴィッド・カヴァデール - ボーカル
ミッキー・ムーディ - ギター
バーニー・マースデン - ギター
ジョン・ロード - キーボード
ニール・マーレイ - ベース
* イアン・ペイス - ドラムス

これらのメンバーは、当時のホワイトスネイクの中核を担っており、彼らの卓越した演奏が、このライブアルバムを特別なものにしています。特に、ディープ・パープルのメンバーであったジョン・ロードとイアン・ペイスの参加は、ファンにとって大きな魅力の一つとなっています。

『ライヴ…イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ』は、ホワイトスネイクの歴史における重要な作品であり、彼らのライブパフォーマンスの魅力を余すところなく伝えています。また、2007年の再発盤は、オリジナル版に加えて追加トラックが収録されており、より充実した内容となっています。ライブアルバムとしての完成度が高く、ホワイトスネイクのファンはもちろん、ロックファンにとっても必聴の作品と言えるでしょう。

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