ライヴ・アット・ハマースミス (ホワイトスネイクのアルバム)

『ライヴ・アット・ハマースミス』は、ホワイトスネイクが1978年に録音し、1980年に発表したライブアルバムです。このアルバムは、日本のポリドール・レコードが独自に企画・制作したもので、ホワイトスネイク初期の貴重なライブ音源を収めています。

特に注目すべきは、デイヴ・ドウルがドラムを担当していた時期のハマースミス・オデオン公演を収録している点です。この時期のホワイトスネイクは、ブルースロックを基調としたサウンドで、デイヴィッド・カヴァデールのパワフルなボーカルと、ミッキー・ムーディ、バーニー・マースデンのツインギターが特徴です。

アルバムには、ディープ・パープルの楽曲のセルフカバーも収録されています。「テイク・ユア・ライフ」と「ミストゥリーテッド」は、デイヴィッド・カヴァデールがかつて在籍していたディープ・パープルのアルバム『紫の炎』に収録されていた楽曲で、ホワイトスネイクならではのアレンジが施されています。特に「ミストゥリーテッド」は10分を超える大作で、ライブならではの迫力ある演奏が楽しめます。

収録曲は以下の通りです。

1. カム・オン - Come on
2. テイク・ユア・ライフ - Might Just Take Your Life
3. ライ・ダウン - Lie Down
4. ハート・オブ・ザ・シティ - Ain't No Love in the Heart of the City
5. トラブル - Trouble
6. ミストゥリーテッド - Mistreated

アルバムには、以下のメンバーが参加しています。

デイヴィッド・カヴァデール - ボーカル
ミッキー・ムーディ - ギター
バーニー・マースデン - ギター
ジョン・ロード - キーボード
ニール・マーレイ - ベース
デイヴ・ドウル - ドラムス

このアルバムは、当初日本のみで発売されましたが、後にイギリスなどでは、1980年6月に録音されたライブアルバム『ライヴ…イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ』に組み込まれる形で発売されました。また、2007年には、日本でも同様の形態で再発されています。

『ライヴ・アット・ハマースミス』は、ホワイトスネイクの初期のライブパフォーマンスを堪能できる貴重な作品です。デイヴィッド・カヴァデールのパワフルなボーカル、ミッキー・ムーディとバーニー・マースデンのギターワーク、そしてジョン・ロードのキーボードが織りなす、熱気あふれる演奏は、聴く者を魅了します。特に、ディープ・パープルのカバー曲は、ホワイトスネイクのオリジナリティが加わり、新たな魅力を放っています。このアルバムは、ホワイトスネイクファンだけでなく、ロックファンにとっても必聴の一枚と言えるでしょう。

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